TOEIC900未満でもアラカンでも英検1級1発合格はできる。そう信じて、準備をして実現しました。
そのノウハウについては、相当数を既に投稿しています。
ここでは、もう少し切り口を拡げた形で「ためになる英語」についての考えを共有してみたいと覆います
今回は、「英語屋」は少しイやな奴か、と題し、日本人らしい「人のいいやり方の限界」について説明していきます。
たとえば、あなたが、いざ英文でビジネスメールを書こうというとき、時候のあいさつや近況伺いから始めるでしょうか?
もし思い当たるところがあるのであれば、この先を読んでみることをおすすめします。
このほかにも、Can you speak English?と仮に聞かれた場合、Little! と答えるパターン。こういう方も、そろそろ考え方を変えていったほうがいいでしょう。そう申し上げたいのです。
なぜか。
日本人同士のやりとりであれば、かまいませんが、こんなご機嫌伺いは外国人を相手にしたときは効果がほぼゼロだからです。むしろ、なめられてしまいます。
ひとつ例を挙げましょう。
かつて自分が、ある広告会社でコピーライターとして在籍していたときのことです。
協力会社であるところの別の広告会社の社長がニューヨークからやってきました。日本人です。
日本人同士の場合、名刺交換をした後、軽く自己紹介をして一休止、本題へといった流れになりますが、その社長の場合は違いました。
まったく聞かれていないのに「自分はニューヨークのどこどこに棲んでいる、誰に仕事を頼んだことがある、だれだれは友達だ」としゃべり続けたのです。大きな声で。ま、日本人同士で日本語ではありますが。
その時は、なんと嫌みな奴と思いました。
しかし、じぶんが英語屋として過ごしてきた時間が15年以上となった今は違います。この自分もいつのまにかこの社長と同様に自分を前に出そう出そうとすることをある意味当然と感じているのです。
いや、この社長の姿勢を全面的に肯定するわけであありません。が、すくなくとも「自分が何者かを自ら語る」とか「人の気づかいに安易に頼らない」ところは、外国人にはきちんと向けていくことが必要なのです。向こうにとってはそれが常識なのですから。
おそらく英語を学べば学ぶほど、英語圏の文化に触れれば触れるほど、誰もがこのような変化を通過せざるをえないのではないでしょうか。
もちろん、ある時は日本人が誇る謙譲の美徳を重んじ奥ゆかしく、ある時はどんな外国人が相手でも自己主張たくましくと使い分けられる人になる。それはすばらしい、できるだけそうするように努めてはいます。
しかし、ビジネス英語の世界では、謙譲は美徳ではありません。
「言ってみてなんぼ」「かけひきしてなんぼ」の世界なのです。
やれ英単語だどうの、文法がどうのと言う以前に日本人に足りないのはこのあたりなのですが、どうもスルーしてしまう方が多すぎるように思います。この国においては。
海の向こうからは自己主張があたりまえで迫ってくるのに、まだ、謙譲の美徳とかきづかいを期待するのでしょうか?
このあたりについては↓もせひお読みください。
それでもまだ、「いや違う」と反論されたい方、このような考え方に疑問や関心がある方には、この本の一読をおすすめします。↓
特にビジネスメールを書く時やや交渉の場で効果を発揮します。本ブログ筆者はこの本を読む前に気が付いたことにつき、この本を読んで確信に至った経験をもっています。その意味で一読の価値ありと申し上げます。
以上、英語の参考書には書いてないかもしれませんが、あなたの英語学習の参考になれば幸いに思います。