小豆島には空港が無いので、アクセス手段は船しかありません。
とはいえ、多方面(高松、新岡山、姫路、神戸)から船便が充実しているので、比較的アクセスしやすい離島という感覚です。
ただし結構大きな離島なので、島内のどの港に着く船か?は気を付けた方がいいです。主な港は「土庄港」と「坂手港」の2つですが、距離にして約20km離れているので、バスなら50分以上、車でも30分以上は移動に要します。ちなみに、まめまめびーるは「坂手港」のすぐ近くです↓
なので、まめまめびーるに飲みに行く際は、坂手港を発着するジャンボフェリー(高松発または神戸発)を利用するとスマートです。
(写真:ジャンボフェリー公式サイトから引用)
今回も、子供(2歳児)連れのため、移動のスマートさには特にこだわりました。
羽田から高松空港に飛び、空港からはタクシーで高松東港へさっと移動。そこからジャンボフェリーに約70分乗って、まめまめびーる最寄りの坂手港へ。
ジャンボフェリーなら揺れないし、新造船「あおい」なら子供の遊び場も充実していて70分の船旅でも余裕~という完璧なプラン…のはずでした。
しかし、2つの誤算がありました。
1つ目の誤算は、飛行機の遅延。機材の関係で30分遅れに。
子供が熟睡してくれていたのでよかったものの、起きていたら船酔いで大惨事になっていた可能性大です。幸運でした。
土庄港に着いたら、間髪入れずにタクシーへ乗り継ぎ。
必死でまめまめびーるを目指します。
このあたりの僕は正常な判断能力を失っており、狂ったギャンブラーのごとく掛け金(タクシー代)をベットし、走れメロスのごとく日没と戦っていました。(疲れ切った妻子を忘れて)
車窓を流れるオリーブ林を眺めながら、広すぎる小豆島を憎みました。
結局、タクシー代は島内だけで7000円以上…。
オリーブバスという公共バスを使えば300円/人なので相当痛いです。
しかし、当初予定とほぼ同じ時間で坂手港に到着できました!ミラクル!
坂手港でタクシーを降り、細い路地の坂道を登っていきます。
この道の雰囲気がとっても素敵で、ビールへの期待感を高めてくれます。
ついに辿り着きました!まめまめびーる!
お邪魔します!
久しぶりに来てもホッとする、温かみのあるお洒落な店内です。
奥に細長い店内はカウンターになっており、隣の醸造所で造られた美味しいビールが飲めます。
店内も素敵なのですが、まめまめびーるといったら、やはりテラス席です。
5年前の夏、初めてこのテラス席で飲んだ時の感動は忘れられません↓
この5年間、ずっと待ち焦がれた光景が、いま目の前に…!
この瞬間のために小豆島までやってきました!乾杯!!
もう写真で伝わってますよね?
当然に最高です!最高にうまい!!
これ以上の説明は不要だと思いますが、しま彦的に語りたいポイントだらけなので、2点だけ語らせてください。
【1】 SHODOSHIMA100(写真右)について
全ての原料(麦芽、ホップ、酵母、水)が小豆島産のビールです。100%島内産って言うのは簡単ですが、実はものすごいことで、離島ビール史の中でも初となる大偉業なのです。(→詳細)
さらにすごいのは、それを毎年リリースし続けていること。一度限りのイベントではなく、ちゃんと経済活動として回っているのがすごい。さらにさらに、話題性だけでなくしっかりと美味しいビールなのもすごい!美しく透き通る見た目どおり、すっきりとクリアで飲みやすい!研究と技術の賜物でしょう。島自体の豊かな恵み、島の人々の協力、そしてブルワーのとてつもない情熱がなければ絶対に実現し得ないビール、それが「SHODOSHIMA100」です。ぜひ現地で飲んでみてください。(公式インスタなどで提供状況を確認してから訪れてください。)
【2】 しろまめまめ(写真左)について
小豆島産のはだか麦とレモン、自家栽培のレモングラス、コリアンダーシードを使ったホワイトエール(白ビール)です。苦みが少なく、ドライですっきりゴクゴクといくらでも飲めてしまいます。食事との相性もとてもよいビールです。(今回はホテルの夕食が控えていたので単品で飲みましたが、まめまめびーるはフードメニューも超充実しているので食事とぜひ!)ちなみにこのビールは、インターナショナル・ビアカップ2023で金賞を受賞しました。おめでとうございます!しま彦的には受賞以前からイチオシのビールでしたので、この度の受賞は自分のことのように誇らしい気分です。笑
とにかく、ここに飲みにくれば分かります。
最高の景色×最高のビール=この世の天国 がここにあるということを。
※写真はあかまめまめ。これもメチャ美味かった!
今回、5年ぶりにまめまめびーるを訪れるにあたって、実は少し不安もありました。
5年前の感動が強すぎて、自分の中では本当に「天国にいた記憶」になっているので、今回はそれを超えられないんじゃないかと。
しかし、そんな不安は乾杯した瞬間、吹き飛びました!
やっぱりまめまめびーるのビールは美味しい!!
むしろ前よりも更に美味しいかも!?
実はまめまめびーるでは、3年前に醸造タンクをより高性能なものに入れ替えています。(→詳細については公式ブログ参照)
新タンク導入により、IPAなどの種類のビールも作れるようになったし、従来の定番ビールの品質向上にもつながったようです。
まめまめびーるの公式ブログを読むと、オーナーブルワーの中田雅也さんの「小豆島という地域に根差す姿勢」と「ビール造りへの飽くなき情熱」の両方がビシビシ伝わってきて、そのストイックさに痺れます。見えない部分で進化し続けているからこそ、訪れるたびに感動できるのかもしれません。
ビールの美味しさと、テラス席からの絶景だけでなく、まめまめびーるの魅力を構成している要素は「デザインセンス」だと思います。
たとえば入口のこのドライフラワーの飾りとか。
瓶ラベルをはじめ、手作り感があって優しくもハイセンスなデザインが随所に溢れています。
以前から僕は、まめまめびーるのラベルやグッズのデザイナーが誰なのか気になっていたのですが、今回その正体が判明しました。全部、中田さんの奥様(史子さん)が描いているそうです!
お顔を写せないのが残念ですが、自然体で感じよく接客してくれる奥様です。
「(ラベルやグッズは)趣味で描いてるだけです」「(ドライフラワーは)庭の花を吊るしているだけです」と謙遜していらっしゃいますが、もはや趣味ってレベルじゃない!!
この「NO BEER NO LIFE」のハンドメイドのブローチとかも可愛すぎるでしょう!
他にもいろんな種類のまめまめびーるグッズが販売されていました。お洒落だし、話題のきっかけにもなるし、絶対買いです!
ちなみに史子さんはデザインだけでなく、フードメニューの調理も担当もしているそうです。多才すぎますね!
日中のエクストリーム移動によって瀕死状態だった妻子も、天国に辿り着いたことで元気を取り戻してくれました。
テラス席から続くお庭には手作りのブランコがあったり、色んな果樹が生えてたりで、子供も大喜びでした。
最後は、夕陽とともに「SUNSET PALE ALE」で乾杯!
これも超美味いぞ~!!!
という感じで、心から満たされた離島ビールタイムでした。
離島びーる倶楽部が自信をもってお勧めします。
まだの方は、ぜひ現地に飲みに行ってください!
(必ず営業情報を公式SNSで事前確認してください)
さて、この日はこれで終わりですが、翌日、小豆島の浜辺で「サケオト」というビアフェスが開催されるので、そちらにも飲みに行く予定です。
まめまめびーるはもちろん、六島浜醸造所(岡山県・六島)も出店するとのことで、離島ビールファンとしてはたまらないビアフェスになりそう!
次回の記事では、このイベントの様子をレポートします!お楽しみに!