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飛島2日目の朝を迎えました。

朝食まで時間があるので宿の周辺を散策してみます。
 
 
今回泊まっているのはこちらの沢口旅館さん。
3階(4階?)建てのしっかりした建物です。

 
昨夜、歩いて帰ってきた道です。
ご覧の通り、まっすぐな道の両側に家々が並んでいます。

 
過疎の影響で廃屋も多いのですが、見通しが良い道なので雰囲気は明るいです。

 
 
集落の中には、圓福院というお寺があります。

 
このお寺を含め、飛島には2つのお寺があるそうですが、どちらも住職不在。。
お盆シーズンは本土からお坊さんが出張してくるそうです。
最近は、お墓を本土に移転させる島民も増えてるとか。厳しい現実ですね。
 
 
宿に戻って朝食をいただきます。どれも美味しいです!
目玉焼きの右隣のお皿は、えご草という海藻を練って作った「えごねり」という伝統食です。
寒天と豆腐と里芋を足して3で割ったような独特の食感です。
味は寒天を濃厚にした感じで、磯臭さも少なく美味しいです。体にも良さそう。
 
 
朝食を食べ終えたら、男性チームと女性チームの二手に分かれ、それぞれ別の民宿の手伝いに向かいます!
お客様が朝食を食べ終えた後、食器を下げたり、洗ったり、拭いたり。
 

食器を片付け終えた後は、今夜のバーベキューイベント用の肉の仕込みを行いました。
大量の肉・肉・肉。(写真はごく一部です)
おそらく飛島史上、もっとも肉が集結した日だと思われます(^^)

 
今夜のバーベキューイベントの名前は「トビシマボンバーベ!!!」
飛島では、お盆の夕食は家の前で火を起こしてバーベキューをするらしく、そんな素敵な文化を皆で共有して楽しむために今年初めて企画したイベントだそうです。
お盆×BBQ=ボンバーベ!洒落てますね!
 
 
会場設営のために、ボンバーベ会場となる飛島唯一の海水浴場にきました。穏やかで綺麗な浜辺です。
 
 
電球の飾りつけ。
 
 
お手伝い自体は比較的すぐ終わり、その後は夜のボンバーベまで自由時間となりました。
本当はもっと色々と準備があるはずだし、民宿の方だって布団の上げ下げや掃除・洗濯など、やることが山ほどあるはずだけど。
ご配慮ありがとうございます。目いっぱい観光して飛島を楽しむぞ!
 
 
とりあえず、定期船発着所近くにあるお洒落なカフェ「しまかへ」で昼食をいただきます。
島の人たちは「カフェ」のことを「カヘ」と発音するらしい。だから「しまかへ」。洒落てるぜ。
 
 
シーフードカレーランチ。美味い!
 
 
ちなみに男性チームが優雅に“カヘ”メシを楽しんでいる間、女性チームは民宿でお手伝い(重労働)の最中だったそうです。
僕が食後の昼寝をしている頃に、ようやく女性チームの仕事が終わったそうで。
しかも、女性チームがしまかへに着いた時にはカレーは売り切れ。なんかすいませんでした(^^;
 
 
昼食後は、午前中にお手伝いした民宿の方が島内をガイドしてくださることになりました!
これまでの行動はすべて地図左下のエリア内でしたが、これから車で色々な場所に連れて行っていただけるようです。
 
 
まず訪れたのは、定期船発着所からほど近い「舘岩」という山です。
定期船の後ろに見えている小高い陸地がそれです。
 
 
高い山ではないので15分もあれば上って下りてこられます。
階段も整備されていて安心です。
 
 
中腹地点から見える海が、すごく透き通っていて綺麗です!
 
 
海水浴場もなかなかの絶景です。
 
 
階段を登りきると、前方の視界が開けてきます。
 
 
途中、古代絵文字が刻まれた石塁があります。(現在は風化により文字が薄くなって見えにくいです)
飛島では縄文時代からすでに人が住んでいたらしく、島の各地にその痕跡が残っているそう。
 
 
あっという間に、舘岩の最高地点に到達しました!
 
 
頂上からの眺めは最高!
 
毎回言っていますが、お手軽なのに絶景が楽しめるのは島登山の醍醐味ですね。
飛島に行ったら必ず訪れてほしい景勝地です。素晴らしかった!
 
 
下山後は車で移動。飛島には3つの集落があり、それぞれの解説をしていただきながら進みます。
定期船発着所があるのが勝浦集落。それに隣接する中村集落。そこから峠を越えたところに法木集落があります。
民宿は勝浦集落に集中しており、他の2集落はほとんどが漁師さんの家で高齢化が特に進んでいるそうです。
そもそも、飛島全体の高齢化率が73.4%(平成30年2月末)ですから、非常に深刻な問題ですね。
 
 
さらに車を走らせ、島の反対側まできました。気持ちの良い松林が広がっています。
 
 
ただし足元には要注意。ウルシみたいにかぶれる草が生えてます。
名前は教えてもらったけど忘れました(^^;
 
 
これまた絶景!
 
 
「渚の鐘」というビュースポットに着きました。鳴らすと幸せになれるそうです。僕は念を入れて2回鳴らしました。
 
 
他にも島の各地をご案内いただきました。
3日目に再訪した場所もあるので、次回の記事でご紹介しますね。
 
ちなみに移動の車中では、色々と面白いお話を伺いました。
飛島には小中学校が1つありますが、児童数が非常に少ないこともあり、運動会は全島民で行います。
定番競技として“イカの塩辛に見立てた毛糸を瓶に詰める競争”が繰り広げられるなど、飛島ならではの大運動会だそうです!
 
 
一旦、宿に戻って休憩した後、自転車を借りて散策に繰り出しました。
なにやら洞窟があるらしい。
 
 
ここは「テキ穴」という洞窟で、海岸の崖の柔らかい部分が波によって浸食されて出来た自然の地形だそうです。
奥行きが約24mの洞窟が続いています。内部はひんやりしていて気持ちいい。
 
 
さらにその先には、第2の洞窟が続いています。
岩がせり出しているので屈まないと通れません。頭上注意。


第2の洞窟に入ると、一段と気温が低くなったのを感じます。
ここの空間も結構大きいです。奥行きは約23m。
 
 
ちょっとした探検スポットで興奮しました!
昼間は照明が付いているので安心して探検できます。
夜は完全に真っ暗になるので、暗闇が好きな方はどうぞ(^^)
 
 
さて、夕方が近づいてきました。いよいよボンバーベ会場へ!
 
 
司会進行は、主催者である「合同会社とびしま」の松本さん。
 
「合同会社とびしま」は、2013年に設立された会社で、松本さんは創業メンバーの一人。
島内で様々な事業を手掛けている会社です。
実は、僕たちがお手伝いさせていただいた民宿「美島屋」も、泊まっている「沢口旅館」も、昼食を食べた「しまかへ」も、ぜんぶ合同会社とびしまが運営しています。水道事業まで担っており、飛島になくてはならない会社になっています。
 
 
ボンバーベ開始!島で採れたサザエが焼かれています!
 
午前中に僕たちが仕込んだ大量の肉も焼かれています!
 
これはビールが進みそうです。1杯目はハイネケンをいただきます(^^)
 
2杯目もハイネケン、3杯目はバドワイザー、4杯目はコロナ。
たまりませんね(^^)
 
アーティストさん達のライブが場を盛り上げてくれます。
 
フィナーレは、全員でボンバーベのオリジナルソングを歌って踊りました。
作詞は先ほどの松本さん、作曲は地域おこし協力隊の阿部さん。
振り付けも決まっていて、非常に楽しい歌と踊りでした。
ちょっとクオリティが高すぎやしませんか?みなさん、才能に溢れすぎです!
 
 
ボンバーベ会場を少し離れると、あたりは真っ暗。
奇しくも今夜はペルセウス座流星群が見える日。
満点の星空に、明るく尾を引く流れ星を2つ見ちゃいました。あまりに出来すぎている…。
 
一方で目線を下に向けると、海中では夜光虫の小さな光を見ることができます。
音や振動などの刺激に反応して光るらしく、海岸でバタバタ足踏みすると、その周りがキラキラ光ってとても幻想的です。
 

いやはや…。
飛島…。ボンバーベ…。最高すぎました…。
 
 
まだ2日目が終わったばかりです。あと2日残っています。3日目もご期待ください!
 
★追記★
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