「イスラム教ではお酒を飲んだり、豚肉を食べたりしちゃいけないんですよね?」


インドネシアに来られる日本人の方からのいちばん多い質問はこれです。


もちろん私は答えます。「はい。もちろんです。豚は不浄の生き物ですから食べてはいけません。 また、飲酒することも避けるべきです。」 と。

しかしインドネシアムスリムはクルアーンの記述を良く知りませんし、宗派・学派による解釈が多様に存在することも知る人は少ないです。


私が所属する学派では豚肉のみが禁忌ではありません。 基本的にクルアーンは、蹄(ひづめ)が割れており、反芻(一回食べたものをまた出してモゴモゴするあれです)しない動物や蹄の割れていない動物、鱗の無い魚や両生類などなど多くのハラム(禁忌)を記してあります。


その中にはインドネシア人が好んで食するナマズやウサギなども含まれていますが、なぜか豚だけが槍玉に挙げられるのは、クルアーンの有名節に死肉・血・豚肉と記しているからでしょうか? 


またクルアーンにはアルコールの記述が多く見られ、好意的な記述や悪魔が使用する物など記述が分かれますが、天国の記述に「お酒」が多くあることから基本的に禁忌とは考えません。 あくまで忌避するべきものであり、酔って迷惑をかけることが無いようにと解釈しています。


別の学派では、飲食するアルコールはおろか医療用アルコールや、車や住宅用洗剤に含まれるアルコールさえ禁忌とする学派もありますが、どうクルアーンを読み、解釈すればそういった見解になるのか不思議でなりません。


私はイスラム教とムスリムが世界の特別な存在(異端)となってはいけないと考えています。 原理主義などもってのほかですし、他宗教の人とこそ理解し合い、尊敬しあわなければイスラムの未来は暗いと思います。


インドネシアでは生半可なイスラムの知識で横柄に振舞う人が大勢います。

他教徒が飲酒していると「遠慮しろ」と平気で言う人もいます。

断食中に中華系のひとに「俺たちの前で食うな!」と怒鳴る人もいます。


イスラムとは「平和」「従順」「放棄」「素直」「甘受」「純粋」「行動」を行うことが本質で信仰の六条や、五行は神が私たちを導くためのルール。 そのルールを行うための指南書がクルアーンであるのです。


偶然知っている一節を振りかざし、「平和」や「甘受」を破ることこそ争いを生む原因になると考えてはどうか?  ヒンドゥー教徒が食堂に来て「俺たちの前で牛を食うな!」と恫喝されたら・・君たちはどう考えるのか?


インドネシアムスリムよ、学びなさい。世界を知りなさい。

神は罪悪をよく許し給うお方であるぞ。


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