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  iskcorpのスタッフブログ

     -脱・住宅後進国「日本」-

スイス漆喰には糊は入っていません でも国産漆喰には糊を加えます

糊を加える加えないの理由は、製造方法 と下地によります

 

国産漆喰の糊は、海藻や銀杏草から作られたりしていますが、遡るとお米からできる米糊なんかは奈良時代から江戸時代まで多く使われっていたそうです

しかし、お米は年貢になり高価なので時代の流れとともにマイナーになり

江戸時代からは、貝殻から漆喰をつくる貝灰技術と「徳川吉宗の土蔵造りの推奨」今でいう建築基準法の改正があり、漆喰の需要は増えましたそこで広く普及したのが、安価な海藻や銀杏草を煮た液体を糊にする手法がメジャーになりました

 

糊の役割は?というと

「接着材」ではなく、、、漆喰の伸びをよくしたり、水持ちを良くする「保水」の役割をします

 

日本の漆喰は柔らかい下地「土」の上に塗ります スイスや欧州は硬い下地「石」や「モルタル」の上に塗ります。

土は水分を急激に吸ってしまうので、そのままだとひび割れたり、伸びなくて施工性が悪くなったり剥がれたりするため糊を入れる必要があります。土の上に塗る伝統的な日本の漆喰は全体の50%以上が糊でできているためローションのような質感になります。

糊を入れることで水持ちが良くなり鏝をあてる時間が長くなって作業性が良くなります

固める接着力はあくまで石灰にあります

しかし、昨今の漆喰製品は海藻などの天然糊ではなく、化学系糊を使う場合が多くあります

それは、素人でも施工が簡単になるよう密着力を高めるためと、アクやシミなどのトラブルを防ぐために行います。というより現代の工法の石膏ボードやモルタルのような硬い下地に塗る場合はそこまで糊の含有量を高める必要はありません。

「この漆喰は糊が入っているから接着力がある」なんてようなことを言う建築屋や左官屋は漆喰のことを知らない素人です。お気を付け下され。