以前も取り上げましたが、新しい「集中講座」受講生さんからリクエストされたので、改めて触れてみました。
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【医局】(いきょく)
大学医学部・歯学部・病院等において「研究室」、「診療科」、「教室」ごとのグループ組織。
大学医学部の教員(教授、准教授、講師、助教)、医員、大学院生、研修医、関連病院医師を主な構成員。
医局では構成員の関連病院等への紹介・派遣、研究費等の配分、医局員に対する学位取得に関する指導などを行う。
人事については大学病院ではなく各医局の長である教授が、実質的人事権を持つ傾向にある。
医局の事務に従事するために「医局秘書」が置かれることが一般的。
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不朽の名作「白い巨塔」では、大学病院、ひいては医学部の人事を巡って権力闘争が行われます。
その主な舞台になるのが架空の浪速大学医学部にある、第一外科の医局でした。
「白い巨塔」は今から56年前の1966年に書かれた小説ですが、いやいや、これほど克明に医局の実態を表したコンテンツは他に無いと思いますね。
そして56年経った今でも白い巨塔程ではなくても、医局は存在感を示し続けています。
一般的に大学医学部の医局は、
◇教授・主任教授
教授
特任教授
客員教授
診療教授
研究教授
教育教授
これ以外にその院内だけの取り決めによって地位を設定する、院内教授が置かれる事があります。
◇准教授(助教授)
特任准教授
客員准教授
病院(院内)准教授
◇講師
特任講師
(兼任講師)
講師
病院(院内)講師
◇助教
特任助教
助教
病院(院内)助教
◇医局員
常勤医(助手の位を持つ)
常勤医
非常勤医
◇大学院生(博士課程)
専門研修医
後期専門研修医
等で構成されています。
ただ最近は医局制度を嫌う若い世代のため、医局に「入局」をしなくても大学での「研修」を行うシステムも方々で作られています。
教授を頂点とする医局は、各診療科の診療方針全般及び上記のように関連病院の人事について決定権を持ってきました。
治療薬の選択、医療機器の導入、関連病院の実質的な支配等により大きな利権が生じる余地があり構造的問題が批判の対象となってきました。
しかし、2004年に導入された新研修医制度や、その他のシステム近代化で近年の医局は影響力をかなり低下させています。
確実に56年前の「白い巨塔」が書かれた時代とは比較にならないでしょう。
ですが近年の医療のIT化や、遺伝子研究等の最先端医学は利権化しているのも事実です。
それこそ「白い巨塔」時代には想像も付かなかったほどの、莫大な金額が動きますからね。
またネガティブな面だけでなく、医局組織がある事でガッチリしたチームワークが実現し、他国では難しい難治療もラクラクとクリアできる!
これも現代の医局の強みだと考えられます!
これはネットで見かけた情報ですが、イギリスの医学部教授が研修留学で日本の大学医局を見た時、「ワンダフル!」と感嘆したそうで。
そんなこんなで医局制度は、現在も脈々と息づいています。
医局制度は医学部教授を頂点としたピラミッド構造があり、場合によっては利権化する!
こうした実情を認識して、ドクター婚活に取り組んでくださいね・