コロナの感染流行は、各分野に多大の影響を与えています。
ブライダル業界にとっても、死活問題となっている様子。
まずはこちらのニュース記事をご覧ください。


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【結婚式 延期や中止17万組 損失6000億】
(2020.08.04. Yahoo news headline)

新型コロナウイルスの感染拡大で、深刻な影響を受けているブライダル業界。

業界団体が全国の結婚式場への調査などをもとに推計したところ、今年3月から来月までにおよそ17万組の結婚式が延期や中止となり、業界全体の経済的な損失はおよそ6000億円に上ることが分かりました。
新型コロナウイルスの感染拡大が続き結婚式の延期や中止が相次ぐ中、全国の式場やホテルなどが加盟する公益社団法人「日本ブライダル文化振興協会」は、ことし6月末、全国106の結婚式場を対象にアンケート調査を行い、業界全体の経済的な影響を推計しました。

それによりますと、感染が拡大した今年3月から来月までに延期や中止となった結婚式は推計でおよそ17万組に上り、年間に結婚式を挙げるカップルおよそ30万組の半数以上に影響が出ていることが分かりました。

また調査対象となった結婚式場の4月から6月までの売上高は、平均で前の年の1割以下に落ち込んでいて業界全体の経済的な損失はおよそ6000億円と推計されるということです。
これは年間の推計市場規模の42%に当たります。

日本ブライダル文化振興協会は「感染者の数が再び急増する中、経済的な損失額は推計よりさらに増えることが予想され
危機感を感じている。挙式の様子を、ライブ映像で届けられるシステムを導入する等、新しい生活様式に合わせた対応を業界全体で積極的に進めていきたい」と話しています。


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結婚する二人の人生の門出を大勢が集って祝う、華やかなイベントである結婚式・披露宴は、そうであるがゆえに典型的な「三密」となります。したがって自粛は必然。

私のお客さんでも今年春以降に結婚した10組以上のカップルや、結婚が決まった複数のカップルも、全員、結婚式・披露宴はせず入籍のみに終わっています。

結婚式・披露宴の実施は、コロナが終息となってから様子を見て行う。
これは私のお客さんに限らず一般的なカップルの見解ではないでしょうか。

現在世界の製薬会社や大学など医療研究機関は総力を挙げて、コロナウィルスを抑えるワクチンや免疫製剤の開発を鋭意進めています
既に幾つかのワクチンや免疫製剤は、臨床における治験が最終段階に入ったと報道されています。
ワクチンや免疫製剤が実用化されれば、コロナウィルスの感染もインフルエンザと変わりなくなり平常の活動ができるでしょう。
その目途はつき始めている、と考えてもよさそうです。

しかし直ぐではありません。
ネットの情報ではコロナウィルスのワクチンは治験が終了して安全性が確認されたとしても、それから厚生労働省から認可を受け量産に取り掛かります。
ですが、品質を均一化した安全なワクチンを大量に製造するには設備や手順の調整が不可欠。
商品化の段取りや流通方法も検討しなければなりません。

こうしたプロセスを勘案するとコロナワクチンが出回るのは、どう早くて見積もっても2021年初頭という見込みだそう。
免疫製剤に関しては、さらに遅れるという予測です。
つまり全てが順調にいっても、最低でも来年の春頃までは現状と変わらないコロナ対策が要求されるわけ。
当然、結婚式や披露宴もそれまでは自粛となるでしょう。
それまでブライダル産業が持ちこたえ生き残れるかどうか?
相当厳しい状況が続くことは間違いなさそうです。




こんな景色は当分見られそうもありません。

                            Photo by Pixabay