今回は1972年にスコットランドで結成されたホワイト・ファンクバンドAWBにフォーカス。後には黒人メンバーも参加して混合バンドへと切り替わっていきました。
当初はイギリスを中心に活動、その後は本場アメリカに渡って、ブラックミュージック・ファンをも虜にする作品を続々とリリースしていきます。
ファンク・レジェンドのJames BrownやSly & The Family Stoneあたりを範としつつ、骨太ながらもUKらしい洗練されたサウンドが特徴。
ライブも3回観ましたが、安心して聴いていられる素晴らしい演奏力も魅力ですね。
Spotifyにもプレイリストをアップしましたので、良かったら覗いてださいませ。
以下、中から数曲レコメンドさせていただきます。
①「Work To Do」1974年
説明不要のクラシック、The Isley Brothersの名曲をカヴァーしたものですが、本家のヴァージョンにも負けず劣らずの、ファンキーながらも華やかな雰囲気を持ったご機嫌なヴァージョンになっています。
②「Pick Up The Pieces」1974年
彼ら最大のヒット曲で、全米チャートで1位に輝いた2ndアルバム『AWB』に収録のインスト・ファンクの傑作。ゲストでBrecker Brothersも参加しています。のちにKenny GやCandy Dulfer、本国ではジャズドラマーとして著名な石川晶 (カウント・バッファローズ ) もカヴァー。定番ですがやっぱりいいですね。
③「Let’s Go Round Again」1980年
David Fosterがプロデュースを手掛けた9thアルバム『Shine』に収録された、華やか且つ軽快なディスコ・チューン。シングルにもなっています。ゴージャスなストリングスがフィリーサウンドを彷彿とさせますね。やや彼等らしいナンバーではないですが、、日本でもヒットしたアンセム的な名曲。Dimitri From Parisによる現行REMIXもリンクしておきます。
④「When Will You Be Mine」1979年
通算8作目となる『Feel No Fret』に収録。
Mark Ronson feat. Daniel Merriweather「She's Got Me」でもサンプリングされた、黒いフィーリングを持ったレアグルーヴ・チューンで個人的にもお気に入りの一曲です。
⑤「Whatcha' Gonna Do For Me」1980年
81年のChaka Khanによるヴァージョンがお馴染みかもしれませんが、こちらがオリジナル。AWBフロントマンのHamish Stuartと数々の名作を生み出したウェスト・コーストを代表するシンガー・ソング・ライター、Ned Dohenyとの共作でした。AOR/ブルーアイドソウル色がより引き立った88年のNedによるセルフカヴァーも最高です。この辺は気分で聴き分けるのも良いですね。
以上です。
プレイリストには他にもサンプリング・エレメンツ多数のいいグルーヴが詰まっていますので、興味ある方はぜひチェックしてみてくださいませ。
ではこの辺で失礼します、今日も穏やかでHappyな一日でありますように☆