


・関節リウマチで生じる関節の腫れと痛みは、
免疫の働きに異常が生じたために起こると
考えられます。
・免疫は、外部から体内に侵入してきた細菌や
ウイルスなどを攻撃して破壊し、それらを
排除する働きを担っています。
・しかし、免疫に異常が生じると、誤って
自分自身の細胞や組織を攻撃してしまい
ます。
・それにより炎症が起こり、関節の腫れや
痛みとなって現れてきます。
・その炎症が続くと、関節の周囲を取り囲んで
いる滑膜が腫れ上がり、さらに炎症が悪化
して、骨や軟骨を破壊していきます。
・炎症の悪化を引き起こすのはIL-6やTNFα
などのサイトカインです。
図:関節破壊の仕組み
・体内で炎症が生じたときには、サイトカイン
という物質が過剰に分泌され、それが炎症を
悪化させます。
・炎症を悪化させるサイトカインにはIL-6
(インターロイキン6)やTNFα(ティーエ
ヌエフ・アルファ)などがあります。
・最近、関節リウマチの治療で使用されるよう
になった生物学的製剤は、IL-6やTNFαと
いったサイトカインの働きを抑え、炎症を
鎮静化させることができます。
・関節リウマチが発症するピーク年齢は
30~50歳代で、男性よりも女性の方が多く
発症します。(男女比 1:4)
・また、60歳以降に発症する方も少なくあり
ません。
・早期に発見、早期に治療すれば関節破壊の
進行を抑制できます。
・関節リウマチは、関節が破壊され、
変形して動かなくなってしまう病気です。
・最近の研究では、関節破壊は、発症後の
早期から進行することが明らかになり
ました。
・早期に発見して適切な治療を行えば、
症状をコントロールして関節破壊が進行する
のを防ぐことができます。
・関節リウマチではないかと思ったら、
早めにリウマチ専門医の診察を受けることを
お勧めします。
ケアのポイント
・基礎療法:適度な運動と安静の維持、保温
(冷えによるこわばりなどの症状悪化予防)
急性炎症時には冷罨法を行います。
栄養(バランスのよい食事)、冷え、湿気
への対策、関節に負担をかけない動作の
工夫と環境整備を行います。
・薬物療法:非ステロイド性抗炎症薬(NSAI
Ds)、副腎皮質ステロイド薬のほか、免疫
物質(サイトカイン)に作用し骨破壊や関節炎
の抑制効果を示す疾患修飾性抗リウマチ薬
(メソトレキセート)が使用されます。
・手術療法:滑膜切除術、関節形成術、人工
関節置換術、関節固定術などがあります。
・リハビリテーション:関節の運動(手指、
手関節、足趾、足関節、頸部など)により
関節可動域保持・筋力1を図り、ADL維持
改善につなげます。
・その他:症状に合わせた自助具を活用
します。
・看護:生活しやすい環境整備(手すりを使用
する、ドアノブや蛇口を変更するなど)を
行います。
ご本人にとっての自立した生活のしやすさを
ともに考え、調整を行います。
加齢変化による骨粗鬆症の影響を考慮し
ます。
自助具
参考資料
次回は
"老年看護
高齢者に多い疾患
前立腺肥大症
前立腺肥大症とは"












