終末期ケア(2180)ー2 "老年看護 高齢者に多い疾患 関節リウマチ" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星老年看護

スター高齢者に多い"疾患"

花関節リウマチ

チューリップ 関節リウマチとは、
     病態と原因

・血液中に自己抗体であるリウマトイド因子
 が出現し、多発性の関節炎をきたす慢性炎症
 性疾患です。

・関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて
 関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が
 変形します。

・腫れや激しい痛みを伴い、関節を動かさなく
 ても痛みが生じるのが、他の関節の病気と
 異なる点です。

・手足の関節で起こりやすく、左右の関節で
 同時に症状が生じやすいことも特徴です。

・その他にも発熱や疲れやすい、食欲がない
 などの全身症状が生じ、関節の炎症が肺や
 血管など全身に広がることもあります。





朝のこわばり
 朝起きてすぐに手が開きにくい、体を動かしにくい。
 症状は起きて30分程度で消える



関節の痛みや腫れ
関節に痛みが生じたり、熱をもって腫れたりする。
関節の痛みや腫れが左右対称に現れる。
多くの関節が同時に腫れたりする。



微熱、倦怠感、食欲不振
37℃台の微熱や、倦怠感、食欲不振が続く。





チューリップ関節リウマチの原因と

      メカニズム


・免疫系が自分自身の組織を攻撃することで

 起こります。


図:関節リウマチの関節の変化



・関節リウマチで生じる関節の腫れと痛みは、

 免疫の働きに異常が生じたために起こると

 考えられます。


・免疫は、外部から体内に侵入してきた細菌や

 ウイルスなどを攻撃して破壊し、それらを

 排除する働きを担っています。


・しかし、免疫に異常が生じると、誤って

 自分自身の細胞や組織を攻撃してしまい

 ます。


・それにより炎症が起こり、関節の腫れや

 痛みとなって現れてきます。


・その炎症が続くと、関節の周囲を取り囲んで

 いる滑膜が腫れ上がり、さらに炎症が悪化

 して、骨や軟骨を破壊していきます。


・炎症の悪化を引き起こすのはIL-6やTNFα

 などのサイトカインです。



図:関節破壊の仕組み



・体内で炎症が生じたときには、サイトカイン

 という物質が過剰に分泌され、それが炎症を

 悪化させます。


・炎症を悪化させるサイトカインにはIL-6

 (インターロイキン6)やTNFα(ティーエ

 ヌエフ・アルファ)などがあります。


・最近、関節リウマチの治療で使用されるよう

 になった生物学的製剤は、IL-6やTNFαと

 いったサイトカインの働きを抑え、炎症を

 鎮静化させることができます。


・関節リウマチが発症するピーク年齢は

 30~50歳代で、男性よりも女性の方が多く

 発症します。(男女比 1:4)


・また、60歳以降に発症する方も少なくあり

 ません。


・早期に発見、早期に治療すれば関節破壊の

 進行を抑制できます。


・関節リウマチは、関節が破壊され、

 変形して動かなくなってしまう病気です。


・最近の研究では、関節破壊は、発症後の

 早期から進行することが明らかになり

 ました。


・早期に発見して適切な治療を行えば、

 症状をコントロールして関節破壊が進行する

 のを防ぐことができます。


・関節リウマチではないかと思ったら、

 早めにリウマチ専門医の診察を受けることを

 お勧めします。







チューリップケアのポイント


基礎療法:適度な運動と安静の維持、保温

 (冷えによるこわばりなどの症状悪化予防)

 急性炎症時には冷罨法を行います。

 栄養(バランスのよい食事)、冷え、湿気

 への対策、関節に負担をかけない動作の

 工夫と環境整備を行います。


薬物療法:非ステロイド性抗炎症薬(NSAI

 Ds)、副腎皮質ステロイド薬のほか、免疫

 物質(サイトカイン)に作用し骨破壊や関節炎

 の抑制効果を示す疾患修飾性抗リウマチ薬

 (メソトレキセート)が使用されます。


手術療法:滑膜切除術、関節形成術、人工

 関節置換術、関節固定術などがあります。


リハビリテーション:関節の運動(手指、

 手関節、足趾、足関節、頸部など)により

 関節可動域保持・筋力1を図り、ADL維持

 改善につなげます。


その他:症状に合わせた自助具を活用

 します。


看護:生活しやすい環境整備(手すりを使用

 する、ドアノブや蛇口を変更するなど)を

 行います。

 ご本人にとっての自立した生活のしやすさを

 ともに考え、調整を行います。

 加齢変化による骨粗鬆症の影響を考慮し

 ます。






自助具












参考資料

 老年看護ぜんぶガイド
      照林社

 
 
 
     

    次回は

     "老年看護

       高齢者に多い疾患

        前立腺肥大症

         前立腺肥大症とは"

       

        

                          



                     

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