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・掻痒(そうよう)とは、皮膚に発疹や
目立った異常がないにもかかわらず、
かゆみだけがある状態を指します。
・これは皮膚科を受診する理由として非常に
多い症状の一つです。
・「かゆみ」は高齢者にとって非常につらい
訴えです。
・かゆみは皮膚の表面に分布している神経が
脳に伝わっておこるとされていますが、
まだよくわかってないことも多いのです。
・かゆみは発疹がある、つまり皮膚に変化が
あるものと、発疹がないのにかゆみがある
ものに簡単にわけられます。
・掻痒症は皮膚に発疹や目立った異常がない
のにかゆみだけがあるでる病気です。
原因と治療
・皮膚に発疹があってかゆみがある場合は
まずその診断が大切です。
・高齢者に多いのは湿疹・皮膚炎です。
・特に皮脂欠乏性湿疹は冬に多く、老人性
乾皮症がもともとの原因で、それをひっかく
ことによっておこります。
・これは適切に保湿剤を用いることで多くは
軽快しますが、悪化して湿疹になってしまう
と適切な外用療法、内服療法が必要になり
ます。
・また、再発予防のために冬の乾燥する間の
スキンケアも非常に大切です。
・一方、蕁麻疹(じんましん)の痒みは
外用治療が無効なことが多く、内服治療が
おこなわれます。
・その他に疥癬(かいせん)、痒疹(よう
しん)、白癬やカンジダなどによる真菌、
つまりカビの感染による痒みがあり、
診断に応じた治療が必要です。
原因と治療
・皮膚に明らかな発疹がなく、体にかゆみが
ある場合は皮膚が乾いてできる老人性乾皮症
である場合が多く、空気が乾燥する冬に
よくおこります。
・この場合は皮膚の乾燥を予防することで
症状がやわらぎます。
・また、汎発性皮膚掻痒症とよばれ、
肝臓疾患や腎臓疾患、透析にともなって
かゆみがおこることもあります。
・もともとの疾患の治療をしてそれがよく
なければ、痒みも並行して改善することが
多いのですが、そうならない場合も多く、
治療が難しいことも多くあります。
・また、高齢者では肛門周囲や陰部に限局する
タイプの皮膚のかゆみがおこります。
・これらの場所では皮膚が非常に薄く、湿疹の
薬であるステロイド外用剤の副作用が
出やすい傾向にあります。
・飲み薬を中心に治療することが良い結果を
うみます。
高齢者のスキンケア
・かゆみは原因に応じた治療が行われる必要が
ありますが、一般的にかゆみ止めと呼ばれる
抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服薬が
処方されることがあります。
・これらはかゆくて病変を掻いてしまって、
またその皮膚が悪化するという、悪循環を
断ち切るのに必要です。
・医師の指示を守って服用しましょう。
・かゆみがある高齢者のスキンケアの注意点が
いくつか挙げられます。
・入浴は熱すぎるお湯をさけ、あまり長い風呂
はさけるようにします。
・石鹸は通常使用できますが、あまり皮膚の
脂を取り除いてしまうように過度に洗うこと
は避けるようにします。
・あとナイロンタオルなどの物理的な摩擦を
さけるようにします。
・保湿剤は入浴後の皮膚が少し湿った時に
外用すると効果的です。
・掻痒の多くは適切なスキンケアで緩和する
ことができますが、なかなかよくならない
場合には適切な対処が大切です。






