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・褥瘡(じょくそう)とは、寝たきりの状態や
車椅子生活などをきっかけとして皮膚の
血流が滞ってしまうことで生じる皮膚病変を
指します。
・褥瘡は圧迫を受けやすいお尻や腰骨周囲、
踵(かかと)、肘などに生じることが多く、
皮膚の赤みやただれ、ひどくなると潰瘍や
細菌感染を生じる場合もあります。
・一般的には“床ずれ”と呼ばれています。
・高齢化が加速する日本においては脳梗塞など
で寝たきりになる人も多くなっており、
看過することができない問題です。
・より早期の段階から褥瘡の皮膚症状を察知し
重症化を予防することが重要です。
・就寝中や座っているときなどには、皮膚の
一部が布団や椅子と接することになります。
・接触を受けている皮膚には一定の圧力が
かかり、血液が流れにくい状態になります。
・就寝中であっても、私たちは無意識のうちに
体位を変えることで圧力が一部の皮膚に
かかり続けないようにします。
・しかし、脳卒中などで寝たきりになって
いる人や、手術後で体位変換がうまく
できない人、筋肉や神経の病気に関連して
動けない人などは自分の意識で体位を変える
ことができません。
・そのため、一部の皮膚に対し持続して圧力が
かかり続けることになり、血流障害をきたす
ようになります。
・また、体位変換の際のずれ力も大きく影響
します。
・十分な血流が担保されない状態が持続すると
皮膚に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなり
結果として褥瘡を生じるようになります。
・寝ている際に床と接する部分は特に圧迫を
受けやすく、骨の出っ張りがある部位(仙骨
部、踵や臀部、肘など)に褥瘡を認める
ことが多いです。
・褥瘡は脳卒中や脊髄損傷、また手術後など
寝たきりの状態や車椅子生活を強いられる
場合に誘発されることが多いです。
・そのほか、糖尿病では神経障害や血流障害を
きたしやすいため、褥瘡の発生に注意が
必要です。
・また悪性腫瘍、うっ血性心不全、骨盤骨折、
慢性肺疾患なども褥瘡発生のリスクが高い
ことが知られています。
・栄養状態も褥瘡の発生に関わります。
・褥瘡は皮膚の変化として認識されることに
なります。
初期
・丸く赤みを帯びたように見えたり、血豆や
水ぶくれができたりすることがあります。
・1〜2週間ほど経過すると、この状態から
治癒に向かうか、さらに進行して慢性化する
かに分かれます。
慢性化した場合
・皮膚症状がさらに悪化し、浅い褥瘡や深い
褥瘡が形成されます。
浅い褥瘡
・急性期の皮膚症状と同様、皮膚の赤みや
水ぶくれがあります。
・皮膚の再生に重要な細胞はまだ残存している
状態であり、より短い時間で治癒を期待する
ことができます。
深い褥瘡
・褥瘡が深い状態に進行すると、皮下組織や
筋肉にも病変が広がることがあります。
・皮膚の表面が大きく壊死えしした組織で
覆われることもあり、見た目が黒く乾燥して
きます。
・治療に際しては、死んだ組織を取り除き
ながら経過を見ることになります。
・浅い褥瘡よりも治癒までに大幅に時間が
かかります。
・褥瘡は正常な皮膚が損傷を受けている状態
です。
・なおかつ、栄養状態や免疫状態など
全身状態が悪いことが多く、褥瘡部位から
細菌感染を起こすこともあります。
・細菌感染が局所にとどまらずに全身へと
広がることもあり、発熱などの全身症状を
呈することもあります。





