


❷ペットロスの背景
・近年の日本では、室内飼いが中心のペットと
飼い主の関係は、心身密着型となり、
ペットを擬人化・わが子化する傾向にあり
ます。
・食事を与え、抱っこしてやりながら、
心はペットに癒され救われているという
共依存の状態にあるといえます。
・そのため、依存対象であるペットを失った
後の過酷なグリーフを避けられないケースも
増えているのです。
・ペットに依存する背景の1つに、ペットの
優れた非言語的コミュニケーション力が
挙げられます。
・人は言葉を使いますが、言葉がじゃまして
行き違いを生むこともよくあることです。
・その点、人とペットの交流は100%言葉を
介さず、特に犬や猫などのペットは全身で
飼い主への愛情を表現しますし、飼い主の
感情も瞬時に感じ取ることができます。
・言葉を使わないからこそ気持ちがまっすぐに
伝わり、決して裏切られず、ありのままの
気持ちを安心して、ペットに打ち明けること
ができるのでしょう。
・人とこのような関係性を持つことのできる
ペットは、飼い主にとって生きる勇気を
与えてくれる存在、あるいは人生を変えて
くれる存在にもなり得るため、心の結びつき
は大変強いものとなります。
❸人の喪失のケアとペット喪失の線引き
・遺族のケアにおいて、もし、家族の一員と
ペットもほぼ同時に喪失した方がいたとして
も、人とペットを一緒にして、遺族ケアを
するという考えはあり得ません。
・その方にとっては一緒の方がありがたいかも
しれません。
・しかし、同じ参加者の誰かを傷つけてしまう
ことが考えられます。
・遺族会の参加者は、主に親の喪失、配偶者の
喪失、子どもの喪失者からなります。
・人の生活には、経済的側面がありますし、
子どもがいれば、教育等の人間に欠かせない
教育的側面を有しています。
・この2点は、家族生活上に大変な重みを持ち
ます。
・それを考慮せずに、人とペットの喪失とを
一緒くたにする扱いは不可能です。
・日本人の死別の4悲嘆反応にて考えてみた
場合、悲しみの「思慕」の面と「うつに似た
症状」は人の喪失と同じく、ペットの喪失
にもあります。
・他の悲嘆反応「疎外感」「適合犯対処の努力
というコーピング」は起きません。
・また、遺族は「この世から消えた」ことの
絶対的な悲しみを感じます。
・ペット喪失のほうは、「新しいペット
探してみようかな」という気持ちを持てる
「可能性」があります。
・喪失感情について学ぶ時点では、
反応に類似点があり、何の問題もありません
が、同一視するとトラブルが発生しやすい
ので注意が必要です。
次回は
"グリーフケア
日本人の悲嘆
災害とグリーフケア①"




