


・このように家族の型はどんどん変貌し
多様性を取り入れた新たな型が生まれる
ため、従来のように血縁や同居の有無だけ
では「家族」と同定することはできない
状況です。
❷ファミリィ・アイデンティティ(FI)
・さて「私たちは家族である」と一人ひとりが
思っている意識で家族をくくってみます。
・この「自分たちは家族」という考え方を
ファミリィ・アイデンティティ(FI)と
呼びます。
・ファミリィ・アイデンティティは、
一人ひとり異なります。
・例えば、図6のように夫が考える家族の輪
(夫のFI)と妻(Eさん)が考える家族の輪
(EさんのFI)、さらには妻の母が考える
FI(Eさんの母のFI)は一致しません。
・グリーフケアの基本は、同じ位置に立って
ともに感じ・考える「共感」です(図7)。
・同情のような上からやほかの位置からの目線
ではケアはできません。
・その人のファミリィ・アイデンティティを
理解して共感していきます。
・対象者の扱いは、対等で平等であり、
その方々に深い共感を持って対応する必要
があります。
❸家族システムの変化と周辺の変化
・悲嘆は、本来個人的な経験と考えます。
・しかし、家族システムによると、
「死別」は家族の定義を揺るがします。
・死別は家族システム全体に不安定感を
もたらし、家族の内面の問題、対人関係性の
問題をも同時に発生し、家族の持つバランス
機能を損ないます。
・死別による家族システムの変化には、
例えば家族により異なる情緒上の問題の
出現程度と時期と表出の相違、家族の健康の
障害、家族内の役割分担移行などが挙げられ
ます。
・具体的には、配偶者の死の場合、縁戚や
友人関係のネットワークの一部または
大部分を損ないます。
・いわゆる「縁遠くなる」のです。
・また、子どもの死は「未来」というこれから
を消し、同時に子を通した近隣との付き合い
行事参加などで出会う人の輪を消します。
・大黒柱の親が死亡すると、
子どもは経済的安定ばかりでなく安心、安全
の拠りどころを失ってしまいます。
次回は
"グリーフケア
日本人の悲嘆
家族と悲嘆②
家族と悲嘆






