終末期ケア(2147)ー2 "家族と悲嘆①" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星グリーフケア

スター日本人の悲嘆


花家族と悲嘆①

①家族とは

・日本では核家族の形態が定着し、
 現在最も多い家族の形となっています。

・それでも多世代で同居するご家族もあれば、
 単身生活を送る人もおり、一口には家族の
 定義を述べるのは難しい時代になって
 います。

・家族の形はどんどん変貌し、多様性に富む
 ようになりました。

・そのためご家族に対する相談も同様に
 多様化し、問題の範囲が拡大化して増えつつ
 あります。

・大事なこととしては、家族の変容は社会の
 ニーズから起きているということです。

・そして家族は、喪失を経験した後に遺族と
 なります。

・グリーフケアに真剣に取り組む以前の問題と
 して、「家族」の概念への理解を深めておく
 必要があります。


❶家族の定義について

・これまでの伝統的な家族である、主に血縁と
 住居の形から家族を分類したものが図4
 なります。




・また、一般に家族として考えるレベルには
 「現実(実際、事実上そばにいる)「意識
 (離れ離れの生活でも家族という確かな
 意識を持っている)」とがありますので、
 それらの面から家族を考えてみたものが
 図5になります。



・このように家族の型はどんどん変貌し

 多様性を取り入れた新たな型が生まれる

 ため、従来のように血縁や同居の有無だけ

 では「家族」と同定することはできない

 状況です。



❷ファミリィ・アイデンティティ(FI)


・さて「私たちは家族である」と一人ひとりが

 思っている意識で家族をくくってみます。


・この「自分たちは家族」という考え方を

 ファミリィ・アイデンティティ(FI)

 呼びます。


・ファミリィ・アイデンティティは、

 一人ひとり異なります。


・例えば、図6のように夫が考える家族の輪

 (夫のFI)と妻(Eさん)が考える家族の輪

 (EさんのFI)、さらには妻の母が考える

 FI(Eさんの母のFI)は一致しません。




・グリーフケアの基本は、同じ位置に立って

 ともに感じ・考える「共感」です(図7)





・同情のような上からやほかの位置からの目線

 ではケアはできません。


・その人のファミリィ・アイデンティティを

 理解して共感していきます。


・対象者の扱いは、対等で平等であり、

 その方々に深い共感を持って対応する必要

 があります。



❸家族システムの変化と周辺の変化


・悲嘆は、本来個人的な経験と考えます。


・しかし、家族システムによると、

 「死別」は家族の定義を揺るがします。


・死別は家族システム全体に不安定感を

 もたらし、家族の内面の問題、対人関係性の

 問題をも同時に発生し、家族の持つバランス

 機能を損ないます。




・死別による家族システムの変化には、

 例えば家族により異なる情緒上の問題の

 出現程度と時期と表出の相違、家族の健康の

 障害、家族内の役割分担移行などが挙げられ

 ます。


・具体的には、配偶者の死の場合、縁戚や

 友人関係のネットワークの一部または

 大部分を損ないます。


・いわゆる「縁遠くなる」のです。


・また、子どもの死は「未来」というこれから

 を消し、同時に子を通した近隣との付き合い

 行事参加などで出会う人の輪を消します。


・大黒柱の親が死亡すると、

 子どもは経済的安定ばかりでなく安心、安全

 の拠りどころを失ってしまいます。







参考資料

 みんなで取り組む
  社会的緩和ケア 
        南江堂
 
 
 
    
  

    次回は

     "グリーフケア

      日本人の悲嘆

       家族と悲嘆②

                        家族と悲嘆

                     

        

         

            

          

                               

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 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
 私も勉強になりありがたいです。