本文はこちらです





①自殺とうつ病の因果関係
・死別によるうつ的不調や疎外感は、
思慕とは異なり、ポジティブな要素を
くみとりにくい厄介な反応です。
・特に年間約3万人にも上る自殺者が出る
日本では、悲嘆と自殺の因果関係は、
個別的に事例を突き詰めて調査していく
必要があります。
・非常にデリケートな問題であるため、
看護師をはじめグリーフケアにかかわる
人は注意深く見守る必要があるでしょう。
・悲嘆は、うつ病の病因と密接な関連があり
また、うつ病であると推定される場合は
もちろん、正常とされているうつ的反応に
おいても、自殺の危険性を考えておかなけ
ればなりません。
・日本で行われた調査では、死別者の3〜4割
もの人がうつ的反応を示し、さらにそのうち
の約4割は、何らかの形で医療機関を受診
しているという結果が出ています。
・またある報告では、神経腫瘍科に遺族外来
家族外来を設けて対処している取り組みが
紹介されています。
・死別後1年目でも、15〜30%程度のうつ病
の有病率があると指摘されています。
・自殺とうつ病との関連については、
社会的タブーと受け止められがちなことや
さらに最近のプライバシーの尊重を重んず
る風潮ともあいまって、正確な因果関係を
調査するには困難を伴います。
・また、うつ病患者の専門医受診率が低いため
把握しづらいのも理由に挙げられる
でしょう。
・真の悲しみを知り尽くしたご遺族に起こる
悲劇への対策の充実が望まれます。




