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悲嘆の社会問題
1、医療従事者としての
支援体制
❶悲嘆の認識度と整備
・悲嘆・グリーフという概念を丁寧に説明する
日本語は見当たりません。
・現在ようやくその意味が、世間の一部に認識
されつつあるといったところでしょう。
・したがって、現在の時点では、誰が・いつ・
どこでケアを行うべきかという制度や様式
が確立していないため、グリーフケアを行う
場合は、既存の社会制度を踏まえながら
行っていくのが現実的でしょう。
・グリーフケアに対する医療従事者の参画の
あり方も、社会制度との兼ね合いを考慮
しながら進めていきましょう。
・そこで、まずは現場の知恵の積み重ねが
必要です。
・例えば、病院に"ご遺族のための窓口"を
設置します。
・困りごとの相談に応じ、ご遺族が悲嘆に
苦しんでいる場合には、看護師がセルフケア
グループへの橋渡しを担うといった具体的な
提案を行ってみてはどうでしょうか。
❷看護師の役目、ご家族への気づきを促す
・病院のルールは厳しいものであり、
今から半世紀以上前に開設された病院は、
当時の社会・経済状況を反映しており、
基本的には居住スペースは狭く、効率化が
求められた建物です。
・比較的豊かな時代になっても大型化する
医療器具のスペースだけ追加確保された
のが、各病院の現状ではないでしょうか。
・末期がんの終末期の切り札として登場した
ホスピスは、死にゆく人々の苦痛を取り去り
尊厳ある死を提供する場を用意することに
意義があります。
・現在の日本のホスピスでは、苦痛を取り去る
という要件は満たしつつあるものの、尊厳に
ついての配慮は、制度上の設置基準の中には
盛り込まれていません。
・尊厳ある死への配慮、つまり心理的・スピリ
チュアルな配慮を欠いた医療の場は、単なる
「終末処理施設」に近く、注意したいもの
です。
❸グリーフケアのネットワークづくり
・看護師をはじめとする医療や介護に当たる
人々が、宗教関係者・教育者(担当教諭・
養護教諭)・臨床心理士・葬儀関係者など、
悲嘆を見聞する機会をもつ人々と連携し、
ネットワークを形成する必要があります。
・もちろん、かけ声だけの連携の提唱では
なく、グリーフケアへの気づき、必要な
スキルの交換、必要な知識の共有など、
具体的な目標の実現を目指す必要がある
のです。
・人間は、身近な人を失う時に初めて、
生命の摂理の深さに気づきます。
・そしてこの時期に、人生の持つ奥深さに
目覚め、学ぼうとします。
・この機会に再度死生観の学びとりを行い
何かを実践できることは、医療者に許される
特権の一つでしょう。
参考資料
みんなで取り組む
社会的緩和ケア
南江堂
次回は
"グリーフケア
悲嘆とは何か?
グリーフケアに当たって①
通過儀礼に
日本人が期待すること"
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私も勉強になりありがたいです。

