終末期ケア(2081)ー2 "身寄りがない患者さんの療養支援③" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星社会的緩和ケア

スター身寄りがない患者さんの
 療養支援③

花医療者にできること

・医療現場で身寄りがない患者さんを担当する
 ことになったとき、医療者はどのような対応
 を行えばよいのでしょうか。

イチョウ患者さんの意向や気がかりの
 共有

・身寄りの有無にかかわらず、患者さんが
 どのような意向や気がかりをもっている
 のか常日頃から把握するよう心がけることは
 とても重要です。

「延命治療を希望するか否か」といった
 医療行為に関する意向だけでなく、どのよう
 な生活をしているのか、何か生活上の気がか
 りがないかなどについても話しておくと
 よいかと思います。


イチョウ家族背景・生活背景の
 詳しい聴取

・家族背景や生活背景は、医療者の側から
 意識的に尋ねなければ、十分かつ正確な
 情報を引き出せないことが多々あります。

・初診時や入院時などの節目に、「大事なこと
 なので、立ち入ったことをお尋ねしても
 よいですか?」と前置きをして、家族構成や
 関係性、家族はどこに住んでいるのか、
 支援は得られるのか、家族以外の支援者は
 いるのかなどの情報を、できるだけ詳しく
 聴取するよう心がけましょう。

・特に、外来患者さんは情報収集が十分で 
 ないことが多いので注意が必要です。


イチョウ誰がどのような支援を
 行うかの話し合い

1、タイミング

・誰にどのような支援を委ねるかについては、
 患者さんの判断能力があるうちに話し合って
 おいたほうがよいでしょう。

・一例として、患者さんが急変する可能性が
 予想される場合、急変時の対応の話し合い
 と同時期に話し合っておくのがよいかと
 思います。


2、内容





「精神的な支えは誰か」「医療同意(代理意思

 決定)をどうするか」などについて話し合って

 おく必要があります。


・注意すべきは、たとえ血縁者や成年後見人で

 あっても、医療に関する同意や意思決定を

 独断で行う権限はないという点です。


・あくまで支援者は「患者さんご本人の

 代理」として、患者さんにとって何がベスト

 かを医療者等とともに協議する立場です。


・その前提を踏まえて「誰が決めるのか」では

 なく、「どんなメンバーで協議して決める

 のか」を事前に話し合っておくことが

 望ましいと思われます。



3、話し合いのポイント


話し合いはご本人と支援者のどちらもいる

 場で行うか、話し合った内容を患者さんと

 支援者双方に共有することが必須です。


・そうしないと、「そんな役割、聞いてない」

 となってしまいますので、気をつけましょう。


・以上のような対応を徹底すれば、身寄りの

 ない患者さんを診療するうえでのトラブルや

 リスクはぐっと減らせると思います。



誰に何を相談する?

・医療ソーシャルワーカー
 
利用できる公的制度の検討、院外の
 専門家や行政機関などとの連携

・自治体
 
生活保護受給者の医療・介護・葬祭
 費用

・法律の専門家
 
成年後見や委任契約、遺言や財産管理
 など

・葬儀業者
 
葬儀、遺体・遺品の引き取り

・民生委員・社会福祉協議会
 
生活状況に関する情報提供、見守り、
 安否確認







参考資料

 みんなで取り組む
  社会的緩和ケア 
        南江堂
 
 
    
  

    次回は

     "社会的緩和ケア

      「患者」になっても、

       人は社会の中で生きている

       身寄りがない患者さんが

        亡くなった後の対応①

                      こんなトラブルが起こるかも"

        

         

            

          

          

         

          

                               

 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
 私も勉強になりありがたいです。