終末期ケア(1701)ー2 "グリーフケア②" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
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星終末期ケア

スターグリーフケア②

花グリーフとは



グリーフ(悲嘆)とは、「大切なものを失う

 悲しみ」であり、「喪失に伴って起こる

 一連の心理過程で経験される落胆や絶望と

 いった情動的体験」とされています。


・その強さや程度、過程には個人差があり、

 さまざまな理論に基づく段階が提案されて

 います。




・こうした反応は、一般的には誰にでも

 起こりうる正常な反応で、症状や程度も

 人によって異なりますが、多くの人は

 時間の経過とともに回復し、6か月をピーク

 に症状が軽減することが多いとされて

 います。







花複雑性悲嘆






・悲嘆の程度や期間が通常の範囲を超え、

 日常生活に支障をきたすほどに症状が出る

 場合は「複雑性悲嘆」と呼ばれます。


・この状態では、カウンセリングや認知行動

 療法などの専門的な医療介入が必要となる

 ため、適切な支援を受けられるようにする

 ことが重要です。


・特にリスクが高まるのは、急死、自死、

 事故、犯罪被害による喪失、同時または

 連続して起こる死の場合、対象が幼い子供

 である場合などです。


・また、残された人に精神的問題(既往も含む)

 がある場合パーソナリティの問題非常に

 深い愛着関係や依存関係にある場合社会的

 に表出しづらい喪失(中絶など)もリスク要因

 とされています。

 

 




花束公認されない悲嘆


・社会的な理由や規範により、公に感情を表現

 しにくい場合孤独なグリーフになることが

 あります。


・例えば、亡くなった人との関係が公的に

 認められにくい場合(事実婚やパートナー

 シップなど)、流産や死産(「次の機会が

 ある」といった期待をかけられることが

 深いグリーフにつながることがある)、

 ペットの喪失、中絶や自死などの亡くなり方

 についての社会的見解が分かれる場合などは

 公に悲しみを表出しにくく複雑性悲嘆

 引き起こす可能性があります。



花束予期的悲嘆(予期悲嘆)


予期的悲嘆とは、「潜在的な喪失に対する

 苦痛の表現」と定義され、未来に対する不安

 や予想される喪失から起こる反応です。


・これは、誰しもが経験する可能性が

 あります。


・特に、重篤な病気の診断を受けたり、

 再発・転移などの告知を受けたりする際、

 または病気が進行し死を意識せざるを得ない

 状況で起こりやすいとされています。


・予期的悲嘆へのケアでは、「未来(死亡後)」

 のグリーフの予防が目的ではなく、「いま」

 つらいのだというご家族の苦痛を適切に

 受け止める必要があります。



花束曖昧な喪失


失踪や行方不明のように、身体的な状況が

 不明な場合、または認知症や精神疾患の

 ように心理的な関係を築きにくい状況などは

 曖昧な喪失と呼ばれます。


長期にわたって不確実な状況に直面し、

 繰り返しグリーフや喪失感を経験することで

 複雑性悲嘆を引き起こす可能性があります。

 








参考資料

 看護の現場ですぐに役立つ
  終末期ケアのキホン
       坂井 暢子著 
           秀和システム

 



       次回は、

       "終末期ケア
         グリーフケア③"



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 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
 私も勉強になりありがたいです。