終末期ケア(1626)ー2 "スピリチュアルケア②" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星緩和ケア

スタースピリチュアルケア②

花スピリチュアルケアの基礎

クローバーポイント
 スピリチュアルな苦痛を他者が癒すことは
 難しく、基本的に患者さん自身が自らの力
 で乗り越える必要があります。➡︎医療者が
 できるのは、スピリチュアルな苦痛と向き
 合い、乗り越えるための「手助け」
 過ぎません。


・「死んだほうがマシだ」と思うくらい
 落ち込んだり、絶望したりした経験は
 ありますか?

・そういうときは、どんなに励ましや
 正論も
心に響かなかったりします。

・周囲の人々ができることは、ただ静か
 に寄り添い、話を聴く
ことぐらいですが
 それが何より大切なことかもしれません。






花医療者が行うべき
   スピリチュアルケア

・スピリチュアルケアはその人の人生やそれを
 支える価値・信念に深く関与することに
 なります。

・このため医療者が苦悩する患者に対して
 何らかのケアを行うことはたやすいことで
 はなく、まず患者さんに関わることが
 求められます。 

・患者さんとの関係性を構築し、患者さんの
 語りに耳を傾けることが重要になります。

・患者さんは、語ることにより何に苦しんで
 いるのか、その意味は何か、などを問う
 ことができるのです。

・語りに耳を傾けることを「傾聴」といい
 ます。

・傾聴は、話し手から聞き手への一方的な
 コミュニケーションではありません。

・話し手が「聞き手に伝わった」「自分の思い
 を分かってもらえた」と感じられることで
 傾聴によるコミュニケーションは成立
 します。

・スピリチュアルケアにおいて最も大切な
 ことは「共感すること」です。怖い・孤独・
 不安・怒り‥‥さまざまな感情で表出される
 スピリチュアルケアをまず受け止めること、
 その思いを認めること、それがとても大切
 です。

・医療者が持ちがちな「なにか答えなければ」
 「言わなければ」の感情はまずそっと自分の
 横に置いて目の前の方と向き合って
 みましょう










参考資料

 緩和ケア
 即戦力ノート
  あなたにもできる、やさしい緩和ケア
        著者 鳥崎哲平

 



     次回は、

     "全人的ケア
       スピリチュアルケア③"
       
             
                          
             について


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 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
 私も勉強になりありがたいです。