・配偶者や近しい血縁者にも、
以下のタイミングで困っていることや
気がかりなことがないかを声かけして
尋ねます。
例:治療の開始時、治療方針の変更時、入院中
患者さんの終末期、死後
介護の問題
・病気の進行によって、患者さんのADLが低下
すると、ほとんどの場合、患者さんのご家族
だけで介護を担うのは困難となります。
ポイント
患者さんのADLが低下してきたら、
早めに介護保険の申請を検討!
1、介護保険の基本
介護保険制度の仕組み
・介護保険は介護が必要な方に、
その費用を給付してくれる公的な社会保険
です。
・保険ですから、皆で保険料を負担して、
必要な方に給付する仕組みになっています。
・どんな保険でもそうですが、給付を受ける
には色々手続きをしなければなりませんし、
受けられるかどうかの審査もあります。
・制度の運営主体(保険者)は、
全国の市町村と特別区[東京23区]
(広域連合を設置している場合は広域連合)
(以下市区町村)で、保険料と税金で運営
されています。
・サービスを受けるには原則1割の自己負担が
必要です。ただし、前年度の所得に応じて、
自己負担率が2割あるいは3割になります。
・介護保険の被保険者は、65歳以上の方
(第1号被保険者)と、40〜64歳までの
医療保険加入者(第2号被保険者)に分類
されます。
介護保険制度で受けられる
サービス
・高齢者が要介護または要支援と認定されると
指定されたサービスを介護保険で利用できる
ようになります。
利用できるサービスは、以下の5種類です。
❶居宅サービス
・要介護認定された方が利用できるサービス
です。
・ホームヘルパーや看護師が、高齢者の自宅を
訪問し、介護や看護を行います。
・高齢者は自宅から介護施設に通ったり、
数日間宿泊しリハビリや入浴を行ったりする
こともできます。
・その他にも、福祉用具レンタルや購入の費用
に介護保険が利用できます。
❷ 地域密着型サービス
・要介護認定された方が利用できるサービス
です。
・自治体が提供し、地域の特性に合った事業所
の開設や、料金を設定しています。
・サービス内容は、夜間を含めた定期的な
訪問介護や、少人数の介護施設などその
地域に必要と考えられるものを用意して
います。
・ただし、地域外の地域密着型サービスを利用
することはできません。
・サービスを実施していない地域もあるので
お住まいの自治体に確認してみましょう。
❸ 施設サービス
・要介護認定された方が利用できるサービス
です。
・24時間体制の介護やリハビリ、療養などを
行うための施設に入所できます。
❹ 介護予防サービス
・要支援認定された方が利用できるサービス
です。
・高齢者を介護の必要のない自立した状態まで
回復させることを目的とし、高齢者は施設へ
通ってのリハビリやホームヘルパーの
訪問サービスを利用できます。
・また自宅に手すりやスロープを取り付けて、
生活に支障が出ないようにする住宅改修工事
にも介護保険が利用できます。
❺ 地域密着型介護予防サービス
・要支援認定された方が利用できるサービス
です。
・地域密着型サービスと同じで、自治体が主体
となって提供する介護予防サービスです。
・高齢者が利用できるサービスは、訪問介護や
施設へ通ってのリハビリなどです。
・介護予防サービスと内容は似ていますが、
こちらはそれぞれの地域に必要なサービスが
重点的に提供されます。
次回は、