2部に分けて投稿しています
しっかりとよく聴く
・認知症の人が初めて外来を受診するときは
まわりのご家族や支援者がご本人の違和感
に気づいて、受診に連れて来ることが
ほとんどです。
・そのため、ご家族や支援者の人の話が
中心となることが多く、医療者もご家族や
支援者からの話を中心に聞き取ることが
よくあります。
・ご家族や支援者から情報を得ることも大切
ですが、ご本人が何に困っているのか、
ご本人の思いを知ることがより大切です。
疾患の特性を理解し、
症状に合わせた対応を意識する
・認知症の特性は、疾患により大きく異なり
ます。
・例えば、アルツハイマー型認知症では
病院に来た目的を覚えていないことが
ありますし、レビー小体型認知症の人では
認知の変動により、受診を拒否する場合が
あります。
・疾患の特性を理解し、症状に応じたかかわり
をしていきます。
受診の目的を把握する
・ご本人・ご家族は何かしらの困りごとを
抱え、自分たちでは解決が難しいと感じ、
病院を受診します。
・病院に来たものの、その困りごとへの解決の
糸口が見つからないままだと、病院への不満
やこれからの生活への不安、どうしようも
ない気持ちが認知症の人のほうへ向いて
しまうことがあります。
・外来では、1回の受診ですべての問題が
解決することは難しいですが、認知症の人と
そのご家族が地域で安心して生活していく
ためのヒントを得られるようにかかわること
が大切です。