終末期ケア(1520)ー2 "レビー小体型認知症の作業療法①" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
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星レビー小体型認知症の
         作業療法


レビー小体型認知症




レビー小体型認知症に生じやすい
知覚障害に、十分配慮してかかわることが
大切です。

知覚障害に対する環境調整や、
錐体外路症状※の対策なども並行しましょう。


※錐体外路症状とは、

錐体外路症状(典型的には強剛,動作緩慢,

歩行不安定など)が起こる。しかしながら,

レビー小体型認知症では(パーキンソン病とは

異なり)認知機能の症状と錐体外路症状が互い

にもう一方の発生後1年以内に始まるのが通常

である。また,錐体外路症状はパーキンソン病

のものと異なり,レビー小体型認知症では,

早期に振戦はみられないが,歩行不安定を伴う

体軸筋の強剛が早期からみられ,機能障害が

対称性となる傾向がある。繰り返す転倒が

よくみられる。




花レビー小体型認知症は

   知覚障害が生じやすい


・レビー小体型認知症は知覚障害が生じやすく

 介護抵抗や激しい暴力の約4割がレビー小体

 型認知症であることが知られています。


・レビー小体型認知症の人に特徴的な「幻覚」

 は、そういった被害妄想とは違って、視覚や

 聴覚、嗅覚、触覚などを通じて、実際には

 そこにない人や物がそこにいる(ある)

 ように、はっきりと知覚されるもので、

 記憶障害などの中核症状が引き金となって

 生じる周辺症状というより、それ自体が

 中核症状としての認知機能障害の一つです。


・これらの知覚障害により、不安が強いという

 特徴があります。




花注意機能は低下、

 記憶・見当識機能は

 比較的維持されている


認知機能の低下の低下により、記憶力の低下

 や判断力の低下、注意力の低下なとが現れ

 ます。


・一方、記憶機能、見当識機能などは

 意識が鮮明なときは、比較的維持される

 特徴があり、言語機能や段取り、判断などの

 高次認知機能が良好なことが多いことから

 認知機能がしっかりしているときは、症状の

 理解ができることもあります。








・認知機能の低下が高度になると、

 アルツハイマー型認知症と同様の症状に

 なります。





花パーキンソン症状に対する

 転倒防止策を考慮する




・錐体外路症状も合併しやすいことから、

 進行とともにパーキンソン症状が生じやすい

 特徴があります。


・そのため、手すりの設置などの転倒予防

 抵抗器付き歩行補助具の使用など、その対応

 も考慮しておくことが大切です。






抵抗器付き歩行補助具の一例






参考資料

 認知症ケア
 アイデアノート
    編著 石川県こころの病院

 



     次回は、

     "リハビリテーション
      レビー小体型認知症の
            作業療法②"
      
             
                          
        
 
              について


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 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。