終末期ケア(1501)ー2 "行動・心理症状(BPSD)のとらえ方とケア 易怒性" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星行動・心理症状(BPSD)の
      とらえ方とケア



スター易怒性①

認知症には、「物忘れが著しくなる」という
 イメージがあるかと思いますが、
 「怒りっぽい」も初期症状としてよく
 挙げられる症状の一つです。

・この怒りっぽい性格になることを、医学用語
 では「易怒性(いどせい)」と呼びます。



・認知症患者の多くを占めるアルツハイマー型

 認知症のBPSDには、怒りっぽくなる

 「易怒性・被刺激性の亢進」という症状が

 あります。


・具体的には、「急に不機嫌になる」「大声を

 あげて威嚇する」「殴りかかろうとする」

 などの行動を起こすなどが一例です。







花認知症の初期症状で

  怒りっぽい性格になる

         原因とは?


・認知症になると、なぜ怒りっぽい性格になる

 のでしょうか?


・原因としては、大脳にある前頭葉機能の

 低下によって感情抑制能力が落ちることが

 挙げられます。


・他にも、自分の気持ちや不調をうまく伝え

 られないもどかしさや、判断力低下によって

 不安やイライラが募り人にあたってしまう

 ことも珍しくありません。




チューリップ感情のコントロールが

      困難になるから


・認知症になると、状況判断や対応が難しく

 なる「認知機能障害」が現れます。


・そのため、状況を正しく理解することが

 できず、イライラにつながりやすくなり

 ます。


・また、認知症になると大脳の前頭葉が萎縮

 しているなどの原因で、感情抑制能力が

 低下することも、怒りっぽい性格になる

 理由の一つです。







チューリップ前頭葉機能の低下により、

  「融通が利かなくなる」


・「頑固になる」という状態が引き起こされる

 と、結果的に易怒性・被刺激性の亢進に

 つながります。


・例えば、本来なら「怒るべきではない」と

 感情をコントロールすべき状況でも、うまく

 感情を抑制できずに感情のままに行動して

 しまう、といったことも起こりかねません。




チューリップ気持ちや不調を

  うまく伝えられないから


・認知症になると、自分の気持ちや身体の

 状態・不調などをうまく伝えられなくなり

 ます。


・また、感覚機能が低下しているため、

 喉が渇いていることを自覚できない場合も

 多いのです。


・さらに、不調などに気付けても、失語に

 よってうまく言葉にできないケースもあり

 ます。


・その結果、周囲の人にうまく伝えられない

 もどかしさからストレスがたまり、イライラ

 や体調悪化を引き起こすこともある

 でしょう。





チューリップ状況判断ができず

  イラつきやすくなるから


・認知症を発症すると状況判断が難しくなる

 ため、目的があって外出しても途中で目的を

 忘れてしまうことや、なぜ今ここにいるの

 かわからなくなることがあります。


・その結果、不安やイライラが募って、周囲の

 人にあたってしまうケースも多く見られ

 ます。


・例えば、「外出したくないけど病院に行く

 必要がある」場合に、外出途中に目的で

 ある「病院に行くこと」を忘れたとします。


・すると、「外出したくない」という感情だけ

 が残り、連れ出してくれたご家族に対して

 「行きたくないのに無理やり連れて行かれて

 いる」と感じ、怒りに発展することも珍しく

 ありません。




チューリップ自尊心が傷付けられるから


・認知症になると、今まで当たり前にできて

 いたことができなくなります。  


初期の認知症では、できなくなった事実を

 自覚するため、自尊心が傷付くことに

 つながりやすいです。


・自尊心が傷付いている現状を受け入れ

 られず、必死に隠そうとして怒るように

 なると、その態度が「怒りっぽい」と思わ

 れるようになります。


・特徴としては、「周囲からの過剰な心配に

 怒る」「物を紛失したことを周囲のせいに

 して怒る」「理解できないときは相手の

 説明が悪いと怒る」といった怒り方を

 する点です。







チューリップ対人関係の悪化によって

   孤立しやすくなるから


・認知症の人は、自分自身の怒りに対して、

 「なぜ怒っているのか、何に対して怒って

 いるのか」理解できないことが多い傾向に

 あります。


・そのため、周囲の人に「なぜ怒っている

 のか?」と尋ねられても、きちんとした

 返答ができないケースがほとんどです。


・こうしたコミュニケーションの積み重ねに

 よって、対人関係が少しずつ変化し、最終的

 に職場や家庭内での孤立につながります。


・そして、この孤独感「怒りっぽい」性格を

 生み出す可能性も否定できません。





チューリップ周囲の否定的な言動によって

    ストレスを受けるから


・対人関係がうまくいかなくなるなかで、

 周囲が以下のような否定的な発言や態度

 ばかりを示してしまうと、イライラや

 ストレスにつながることがあります。


「最近なんか変だよ」

「さっき伝えたばかりなのに忘れたの?」

「なんでできないの?」など


・認知症ではない方でも、否定的なことばかり

 をいわれるとストレスを感じるものです。


・それが認知症の方であれば特に感じやすい

 ため、周囲の人は否定的な言葉を避ける

 必要があります







チューリップ抗認知症薬の副作用によって

怒りっぽくなる場合があるから


・認知症は、時間とともに少しずつ症状が

 進行していく脳の病気です。


・その進行を遅らせる薬として、

 「抗認知症薬」を服用することがあります。


・抗認知症薬は、認知症に対して一定の効果を

 期待できますが、一方で副作用が原因で

 怒りっぽくなることがあるといわれて

 います。


・どのような原因にしても、元気だった頃の

 ご本人のもともとの性格からは考えられない

 ような怒り方をするという点で共通して

 いるのが、認知症の「怒りっぽい」症状の

 特徴です。







参考資料
 認知症ケア
 アイデアノート
    編著 石川県こころの病院

 介護の基礎知識



     次回は、

     "行動・心理症状(BPSD)の  
        とらえ方とケア
             易怒性②"
 
       
            

              について


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