終末期ケア(1492)ー2 "認知症の人の日常生活援助 食事のケアのコツ" | 65歳のおたんこナース
食べ始めのきっかけをつくる
・失行があると、使い慣れているはずの道具が
使えなくなります。
・箸を持ってもらい、動作を一緒に行うことで
手続き記憶から食べ始めることができます。
・その人の認知機能低下の程度により、
個々に食べ始めるきっかけをつくることが
大切です。
配置を工夫する
・右の頭頂葉後方の障害(左半側空間無視)の
影響で、左側の物体に気づかず、食事の皿の
左半分を残してしまうことがあります。
・右側に食器をまとめる、さりげなく食器を
動かすなど、配置を工夫します。
食事のサポートのポイント
楽しく食べるための工夫
・一人で食事をするのは寂しいものです。
・患者さんの介護状態にもよりますが、
状況が許せば、患者さんと一緒に食事をする
ことをおすすめします。
・また、患者さんが好きな色や柄のランチョン
マットを使う、料理を小さなお皿に少しずつ
盛り付けて出すなど、楽しいテーブル演出
も心がけてみてください。
食べ続けてしまう場合の対応
・多く食べてもカロリー過多にならない
ように、ローカロリーの食事を出すように
しましょう。
・患者さんの手の届くところに食べ物を
置かないことも大切です。
・また、食べ物を一気に詰め込んで窒息する
可能性や、食べ物ではないものを食べて
しまう可能性もありますので、注意が必要
です。
食べたことを忘れてしまう
場合の対応
・食べ終わった食器をしばらくそのままにして
食べたことを印象付ける方法が有効な場合も
あります。
・みんなで食べる時には、食べるのが遅い人
には先に、早い人は後に配膳するとよい
でしょう。
手づかみで食べてしまう場合
の対応
・美しい姿ではないかもしれませんが、
患者さんの「食べたい」と思う気持ちを
尊重してあげてください。
・手づかみで食べる前提でメニューを考える
のもよいでしょう。
食事をしようとしない場合
の対応
・食べたくないのではなく「どのように
食べたらよいのか」「何を食べたらよい
のか」がわからなくなっていたり、便秘に
よる腹部膨満感の場合もあります。
・また、義歯が合わない、虫歯による痛み
などの口腔内や顎の問題で、食事が
できないケースもあります。
・まずは、食事をしない原因を突き止める
ことが大切です。
・認知症が一段階進行した可能性もあります
ので、主治医に報告するように
しましょう。
・便秘の場合には、便秘の原因の究明、便秘
や食欲不振をきたす薬の減量、下剤の処方を
検討することができます。
・食べやすいようにワンプレートや丼ものに
する、または小鉢に分けて一皿ずつ食べ
きってから次のお皿を出すなど、提供方法
を変えることで食べてくれることもあり
ます。
認知症患者さん& 認知症予防にも
おすすめの食事とは!?
・認知症の患者さんにおすすめしたいのは、
脳の健康を維持するのに適した食事を摂る
ことです。
・ポイントとなるのは「栄養バランスのよさ」
「適正な摂取カロリー」「塩分控えめ」
「糖分控えめ」の4つです。
・これは、認知症予防にも適した食事に
なりますので、患者さんだけではなく、
ご家族みなさんの食事で心がけると
よいでしょう。
・のどの筋肉の衰えや早食い、口の大きさに
合わない食べ物などが原因で、食べ物を
のどに詰まらせることがありますので、
食事の提供スピードや具材の大きさには
気を配りましょう。
・焦らず、よく噛んで、味わって食べてもらう
ことが大切です。
・また、水分は飲み込みやすく思われますが、
筋肉が衰えていると気管に入りやすく、
むせてしまうことも多いので、とろみを
つけるなどの工夫をしましょう。
・おすすめの食材は次のようなものになり
ます。
「まごわやさしいよ」と覚えて活用して
みてください。
認知症患者さんにおすすめの食べ物
参考資料
認知症ケア
アイデアノート
編著 石川県こころの病院
認知症ネット
次回は、
認知症の人の日常生活援助
排泄のケア"
について
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私も勉強になりありがたいです。

