終末期ケア(1465)ー2 "口渇・頻尿に伴う入眠困難をきたす高齢者の水分補給を援助する" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星高齢者のナイトケア


❶夜にはどのような
    ことが起こるのか
     (高齢者のナイトケアの実際)

 口渇・頻尿に伴う
 入眠困難をきたす
 高齢者の水分補給を援助する

スター夜間に水分補給を
    するということ

・高齢者は、食事による水分摂取量を除いて
 1日に1,000~1,500mlの水分補給が推奨
 されています。




・しかし、高齢者は水分が必要だと感じる機能
 が低下したり、水分を多く取り過ぎると
 トイレが近くなりそうと心配になったり、
 水分摂取を拒む方も少なくありません。

・高齢者の1日に必要な水分摂取量を念頭に
 置き、その人に合った方法で適切な水分量の
 摂取が大切です。




・また、不安や混乱、興奮状態などの認知症の
 症状は水分不足とも関係があり、適切な量の
 水分摂取で認知症の症状が改善した例も
 あります。

十分な水分は、脳内の血流を改善し、
 栄養素や酸素が体内に行き渡ることで脳を
 活性化させます。

・それにより覚醒水準が上がり、認知機能を
 高める効果が期待できます。

・口渇に対して喉を潤し、必要な水分を補給
 するのは生理的欲求を満たすだけでなく、
 身体的にも心理的にも安らぎを得るために
 重要な行為です。


認知症改善ための効率のいい水分の摂り方









スターのどの渇きを感じる
       機能の鈍化

・高齢になると体の感覚が鈍くなり、
 喉の渇きを感じる「口渇中枢」も減退して
 しまいます。

・口渇中枢の機能低下によって水分が必要でも
 ご本人が気づかず、水分補給が遅れてしまう
 ケースがあります。

・その他にも、食欲不振や嚥下障害などに
 よって水分が摂りにくくなります。

高齢者は脱水症状を起こしやすい状態にあり
 いったん脱水症状を起こせば回復までに
 時間を要するほか、命に関わることもあり
 ます。

・ご本人から要求がなくても介護者が注意して
 こまめに水分補給を促す必要があります。







参考資料

    高齢者のナイトケア
  生活の場を中心とした
      支援のポイントと実際
       尾崎章子・坪井桂子編者
 
  
 
          次回は、
    "口渇・頻尿に伴う
      入眠困難をきたす高齢者の
        水分補給を援助する
       夜間における水分補給の
            援助のポイント"
       
            

              について


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。