終末期ケア(1463)ー2 "高齢者の生活史を理解する意義" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星高齢者のナイトケア


❶夜にはどのような
    ことが起こるのか
     (高齢者のナイトケアの実際)

 疼痛緩和に役立つ知識

スター高齢者の生活史を
     理解する意義

・生活史とは、高齢者一人ひとりのこれまで
 生きてきた歴史です。

・その人を理解するためには、生活史を通して
 現在の姿をとらえなければなりません。


・どのように生まれ育ってきたのか、
 現在の信念や生活態度、生活習慣がどの
 ように形つくられてきたのか、高齢者自身
 やご家族、高齢者をよく知る者から話を
 十分に聞きましょう。


・高齢者を知る者が少ない場合は限られた情報
 を手がかりにします。

・高齢者が生きてこられた時代は、援助者に 
 とって未知であることが多いため、時代風景
 もよく調べ、高齢者の生きてこられた時の
 長さを推し量り、自分なりにその人の生活史
 をとらえようと努めるのが看護の基盤となり
 ます。



スター生活史を踏まえた
  高齢者への支援について
 
・年齢や人生経験を重ねていくと、生活習慣、
 文化的背景、家族などによって個別性や
 価値観が確立されていき、様々な判断を
 決定する"もと"となります。

・高齢者の個別性や価値観を尊重しないと
 QOLの低下に結びつき、自尊心を傷つけて
 しまう場合があります。

・時には、看護師として指導する場面もあると
 思いますが、教科書や参考書通りうまくいく
 とは限りません。

・高齢者の価値観や自尊心を否定せず
 一人ひとり対応を変えながら、良好な関係
 を築いていきましょう。

・コミュニケーションをとる上で、
 その患者さまが生きてきた時代を少しでも
 知っておくと話をしやすくなります。

若い時に流行った歌、人気のあった俳優、
 子どものころの遊びやお菓子など、その時代
 を調べておくとコミュニケーションの
 きっかけになります。








参考資料

    高齢者のナイトケア
  生活の場を中心とした
      支援のポイントと実際
       尾崎章子・坪井桂子編者
 
  
 
          次回は、
    "認知症高齢者のとらえにくい
      苦痛を包括的にアセスメントし
             緩和を図る
       生活史を踏まえた
        高齢者への支援について"
            

              について


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。