終末期ケア(1460)ー2 "認知症高齢者のとらえにくい苦痛をアセスメントし緩和を図る" | 65歳のおたんこナース
高齢者のナイトケア
❶夜にはどのような
ことが起こるのか
(高齢者のナイトケアの実際)
⑴ 認知症高齢者の
とらえにくい苦痛を包括的に
アセスメントし緩和を図る
高齢者の痛みへのケアは 療養生活を左右する
・慢性的な疼痛を有する高齢者が表出した
痛みのサインを看護師が的確に受け止める
ためには、身体的・精神的な・社会的側面
からその人全体をとらえ、きめ細やかな観察
が重要です。
・特に、認知症高齢者の苦痛はとらえにくい
ため、微細なサインがあっても苦痛の表現
ではないかと理解しようとすることから
看護は始まります。
・高齢者が人生の最期を過ごす場である施設
では、ほかの利用者さんや職員と関係を築き
ながら家庭的な雰囲気の中で生活して
います。
・認知症高齢者の訴える痛みに対して、
看護師が的確にアセスメントを行い、
介護職と連携・協働してケアを提供
しなければ、その人はその痛みに苦しむ
だけでなく、ほかの利用者さんに「認知症
で何もわからなくなって痛いと言って騒ぎ、
ほかの人の眠りを邪魔する人」と軽視される
ことにもつながり、人間としての尊厳が
奪われるというさらなる苦痛を抱えることに
なりかねません。
人としての尊厳
・住み慣れた自宅で最期まで過ごすのが難しい
高齢者にとって、施設で少しでも自分らしく
過ごせるか否かは看護師の看護実践能力に
かかっています。
・そして、高齢者が心身ともに安寧に暮らせる
ケアの提供は、療養上のお世話を生業とする
看護師の責務です。
痛みによる睡眠障害の
及ぼす影響と対応
・痛みにより眠れない場合は、苦痛の緩和が
大前提です。
・なぜなら、苦痛の緩和が十分図られないと
眠りが妨げられるだけでなく、日中の活動量
も低下し、活動と休息のバランスが崩れる
からです。
・その結果、高齢者は心身を消耗し、
生活リズムの乱れを引き起こしていまい
ます。
・安楽に眠れないと、人として生きるための
活動に支障を及ぼすだけでなく健康にも
大きくかかわります。
・就寝時間や起床時間は長年の生活習慣が影響
するものであり、自宅であれば自分で決め
られていた習慣も、病院への入院や施設への
入居を機に自分に合った睡眠を調整すること
ができなくなることがしばしばあります。
・このような状況は、その人の生活史や価値観
よりも「夜は眠るのが当たり前」「休息を
とらないと日中の活動ができなくなる」と
いう援助者側の価値観が優先された状況と
いえます。
・加えて、多床室の場合は、1人が起きると
ほかの人の睡眠に影響するという環境調整の
難しさや、夜間にケアを主体的に担う介護職
の負担を考慮し、患者さん・利用者さんには
寝てもらいたいという病院や施設の考えを
中心に睡眠のケアが行われていることが
少なくないと考えます。
・高齢者の睡眠障害は、個別の要因と環境の
要因が複合的に絡み合っているため、
両方の要因を検討していく必要があります。
・また、夜間の状況だけでなく、日中の状況
にも目を向けて、認知症が進行した病期で
あっても、ご本人の興味や関心、これまで
生きてきた生活史を基盤とし、その人のもつ
強みを活かした活動を提供することが重要
です。
・それにより、尊厳が護られ、生きがいのある
生活の営みにつながると考えます。
睡眠環境を整えることの利点
参考資料
高齢者のナイトケア
生活の場を中心とした
支援のポイントと実際
尾崎章子・坪井桂子編者
次回は、
"認知症高齢者のとらえにくい
苦痛を包括的にアセスメントし
緩和を図る
疼痛緩和に役立つ知識"
について
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私も勉強になりありがたいです。

