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高齢者のナイトケア
❶高齢者にとっての夜
(生活の場からみた夜)
⑴ 在宅高齢者の家族
にとっての夜
1)認知症高齢者を
介護する家族の場合
・認知症高齢者の夜間の不眠とそれに伴う行動
やふるまいは、ご家族を悩ませる行動・心理
症状の一つです。
・認知症高齢者の夜間せん妄は、
攻撃的態度に次いでご家族介助者さんの
介護負担と強い関連が認められています。
・認知症高齢者のご家族介助者さんは、
非介助者さんに比べて不眠の有病率が高く、
睡眠の質は低いものになります。
・夜間介護による睡眠の中断は、睡眠の質の
低さや睡眠不足と関連します。
・そして、認知症は長期の療養を余儀なくされ
るため、介護も長期にわたります。
・介護を終えて10年を経てもなお夜間の不安感
不眠、悪夢に悩まされること、睡眠の質は
介護以前のレベルまで回復していないことが
指摘されています。
・夜間介護はご家族介助者さんの睡眠に
長期にわたり影響を及ぼし、老々介護が増加
している日本では、高齢のご家族介助者さん
に対する夜間介護の負担への配慮がいっそう
求められます。