終末期ケア(1414)ー2 "高齢者医療の未来 人間は何歳まで生きられるのか" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星いつもと違う高齢者をみたら


❶高齢者医療の未来

 人間は何歳まで
    生きられるのか

・2022年12月23日に発表された厚生労働省
 の「令和2年都道府県別生命表の概況」
 によると、日本の平均寿命は男性が81.49歳
 女性が87.60歳となっています。
 
・ここから算出すると、日本全体の平均寿命
 は84.55歳となります。




・厚生労働省の「令和2年版 厚生労働白書-

 令和時代の社会保障と働き方を考える- 

 平均寿命の推移」によれば、2040年には

 男性の平均寿命が83.27歳、女性が89.63歳

 まで伸びることが予測されています。













②平均寿命と健康寿命の推移


・高齢者が多く、平均寿命も年々伸びている

 日本ですが、寿命が伸びている=元気な

 高齢者が多いというわけではないという

 ことをご存知でしょうか?


・もちろん、長生きすることはとてもいいこと

 ですが、病気になりベッドの上で長生き

 するのと、健康に長生きするのとでは

 生き方が全く変わってきます。


ただ長生きするのではなく、健康に長生き

 する。

 つまり、健康寿命を伸ばすという意識が

 非常に大切なことなのです。


健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が

 制限されることなく生活できる期間」

 ことをいい、2019(令和元)年の健康

 寿命は男性72.68歳、女性75.38歳

 なっています。


・2001(平成13)年から男性の方が女性より

 健康寿命は延伸しており、男女差も若干

 縮小しています。



赤薔薇健康寿命を伸ばすためには


喫煙は控える

過度な飲酒を控える

食事は年齢に応じた量をバランス良く

活発な身体活動を行う

睡眠時間をしっかり確保する

孤独にならず、社会関係を保つ

定期的に健康診断をうける




平均寿命と健康寿命の差は、

 男性が8.73年、女性が12.07年で、

 男女ともに10年前後にわたって、健康上の

 問題を抱えながら日常生活を送っている

 ことがうかがえます。


平均寿命に健康寿命をより近づけることが

 大切です。













参考資料

  いつもと違う高齢者をみたら
  在宅・介護施設での判断と対応
           荒井千明著
 
   
    次回は、
    「いつもとちがう」に出合ったとき
    "高齢者医療の未来
    高齢者の背景・病態に合わせた対応
     終末期対応にも求められる
            「多様性」"
      
             について


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。