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いつもと違う高齢者をみたら
❶「いつもとちがう」に
出合ったとき
⑴微熱が続いているときは
どのように対応したら
いいですか?
・高齢者の微熱で注意しておきたいのは、
まず結核、高齢者の結核は、想像以上に咳が
少なく見落とされがちです。
・医療機関では、CTによる肺病変の確認のほか
既往歴、喀痰の特殊検査、血液の特殊検査、
などの検索を行い、総合的に判断します。
・次に注意しておきたいのは、不顕性誤嚥性
肺炎です。
・誤嚥性肺炎というものの、意外と元気がある
のが特徴で、こちらも診断にはCTが有用
です。
・不顕性誤嚥性肺炎は、強力な抗生剤を投与
しても改善が乏しいこともあるなど厄介な
病態です。
・そのほか、ほとんどの微熱は心配する必要は
ありませんが、微熱が続いている場合は、
風邪やインフルエンザなどの感染症による
ものの場合もあります。
続く微熱には原因がほかにもあるため、
注意が必要です。
・微熱が出る・続く症状で疑われる病気は、
「虫垂炎(盲腸)」「肺結核」「風邪」
「インフルエンザ」「白血病」「熱中症」
「デング熱」「悪性リンパ腫」「髄膜炎」
「更年期障害」「慢性上気道炎」「慢性
腎盂腎炎」などの可能性が考えられます。
・他にも、がんの初期症状として微熱が続く
こともあるため注意が必要です。
⑵ストレス、疲れ、睡眠不足
・ストレスによっても微熱が出る事があり、
「自律神経失調症」や「うつ病」なども
原因として考えられます。
・自律神経バランスの乱れと考えられており
"心因性発熱"として近年注目を集めて
います。
・心因性発熱が疑われる場合にはメンタル
クリニックなどで相談することも可能です。