終末期ケア(1378)ー2 "発熱したら、まずクーリングで対応でいいですか?" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星いつもと違う高齢者をみたら


❶「いつもとちがう」に
      出合ったとき

⑴発熱したら、
 まずはクーリングで対応
 すればいいですか?


・クーリングは、「安楽」「鎮痛や止血」
 「体温の低下」を目的としています。

・発熱時は、熱が上がりきったら、
 まずは熱の放散を妨げないように布団を
 剥ぐなど、熱がこもらないように調節します。

・それから、患者の不快感を解消する安楽や
 安静のためであれば、看護者の判断で冷罨法
 を行います。
 
熱中症や脳血血管障害による体温調節機構の
 障害では、解熱剤は効果がありません。

クーリングによる熱の放散が必要です。
 42℃を超えると生命の危機状態になる
 こともあります。
 
体温を下げる目的の治療としてのクーリング
 は、体表面の近くを通っている動脈がある
 頚部や腋窩、鼠径部へ氷嚢や冷湿布などを
 適切に当てます。



 
・体温低下を目的としたクーリングの効果と
 危険性を正しく理解したうえで、体温低下を
 目的としたクーリングは医師の指示のもと
 実施しましょう。
 
・現在、体表クーリングの有効性がわかって
 いるのは、「体温調節機構が病的に障害
 されている場合」または「深い鎮静や
 筋弛緩薬を使った全身麻酔で抑制されて
 いる場合」のみです。
 
・また、背部のクーリングは、広範囲を冷やす
 ことができますが、体表面近くに太い血管も
 走行していないため解熱効果は少なく、
 自力で体位変換ができない患者に用いられる
 と凍傷などのリスクが懸念されています。





熱が出るときには悪寒があらわれる場合も
 あります。

・発熱時に悪寒がある場合は、
 無理に冷やさず布団をかけたり温めます。

 逆に熱が出きって熱い時には気持ちいい程度
 に冷やしましょう。

頭を冷やすのは気持ちいいですが、
 身体を冷やす効果はあまりありません。

・体温を下げるためには太い血管が体の表面の
 近くにある鼠径(そけい:足の付け根の
 部分)や脇の下を冷やすとよいでしょう。





・最も気をつけるのは脱水です。
 水分が足りないと汗もかけず、尿に熱を
 捨てることもできなくなりさらに熱が
 こもりやすくなります。

・水分は、一度にたくさん飲ませるのでは
 なくこまめにちょこちょこと飲ませるの
 ポイントです。

・水やお茶でもいいのですが、汗をかいている
 ときには経口補水液など少し塩分が含まれて
 いるものを摂らせましょう。

500mlで1.5g程度の塩分が含まれています
 ので、塩分制限を指示されている人は摂り
 すぎに注意が必要です。






参考資料

  いつもと違う高齢者をみたら
  在宅・介護施設での判断と対応
           荒井千明著

   
  次回は、
    「いつもとちがう」に出合ったとき
     "微熱が続いているときは、
       どのように対応したら
          いいですか?"
             


               について


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。