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高齢者患者ケア
❶「疾患・症状」をみる
①知っておきたい!
高齢者の感染症
・感染性胃腸炎では、細菌やウイルスなどの
感染により、主に嘔吐・下痢の症状がみられ
ます。
・日本では、ノロウイルスとロタウイルスに
よる胃腸炎がよくみられ、ノロウイルスは
秋から冬にかけて、ロタウイルスは3~5月
に流行がみられます。
・ノロウイルスは、冬季の感染性胃腸炎
の主要な原因となるウイルスです。
・感染力が強く、少量(100個以下)の
ウイルスでも感染します。
・便や吐物に直接ふれていなくても、
トイレのノブにふれた手を十分に洗わ
ないで調理をするなどして、ウイルスが
人の手を介して口から体内にとり込まれ
腸管で増殖して下痢や嘔吐を引き起こす
ことも多いので、注意が必要です。
・症状としては、悪心・嘔吐、腹痛、下痢で
多くの場合、2〜7日で治癒します。
・感染力は急性期がもっとも強く、
便中にウイルスが3週間以上排出されること
もあります。
・合併症として脱水、けいれん、肝機能異常、
脳症などがみられることがあります。
・免疫力が低い高齢者の場合には、
重症化し、命にかかわることもあります。
・高齢者の場合、吐物を誤嚥することで
誤嚥性肺炎を起こすこともあり、注意が
必要です。
・高齢者は特に脱水症状も起こしやすいため、
場合によっては点滴を行うこともあります。
早期に受診しましょう。
・嘔吐の症状がおさまったら少しずつ水分を
補給し、安静に努め、回復期には消化し
やすい食事をとるよう心がけましょう。
・ノロウイルスを予防するワクチンは
ありません。
・手洗いを正しく行いましょう(液体せっけん
を使用し、指先から手首まで丁寧に泡立てて
30秒~1分以上こすり合わせ、流水ですすぎ
ます)。
※ノロウイルスはアルコールによる消毒効果が
弱いため、アルコールによる手指衛生は
有効ではありません。
・食品は十分加熱してから食べましょう。
・ノロウイルスは、85℃以上で1分間以上の
加熱を行えば感染性はなくなるとされて
います。
が、便器や床についた場合、処理する者が
感染しないよう、厳重に注意をして処理する
ことが重要です。
・嘔吐物や排泄物を処理する際は、
汚れた便器や床などを次亜塩素酸ナトリウム
液(0.1~0.5%)で確実にふき取ります。
(水道水500mlに対してハイター1.5ml)
市販のハイター容器のキャップ一杯程度
※500mlペットボトルを使用すると簡単に
希釈液を使ることができます。
・その際、ゴム手袋、マスク、ゴーグルなどを
着用して病原体にふれないようにすること
・嘔吐が半日~1日経っても止まらず、水分が
とれない場合には受診をしましょう。
・激しい吐き気、水様便がみられる場合は、
すみやかな受診が必要です。
・下痢や嘔吐症状が続くと、脱水を起こし
やすくなるため、水分補給が必要です。
・口から水分をとれない場合は、補液(点滴)
が必要となります。







