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・せん妄の基本的な特徴は、「寝ぼけ」と同じ
ように意識がくもって、まわりの状況をよく
理解できない状態です。
・高齢者が入院すると、疾患の影響と老化に
よる脳の脆弱性が重なり、せん妄が発症
しやすくなります。
・身体的な苦痛、感覚遮断、過剰な刺激、
動けない状態(不動化)があるとせん妄が促進
されます。
・せん妄の発症機序については、大きく分けて
「準備因子」「誘発因子」「直接因子」の
3つの因子があります。
⑴せん妄は意識混濁があり
急激に発症する
・せん妄は、意識混濁がみられ、急激に発症
します。
・夕方から夜間に悪化しやすく、多くは一時的
で数日から数週間持続します。
・約50%は身体疾患に合併し、
薬剤やアルコールが引き金になることが
あります。
・また、環境因子も大きく関係します。
・せん妄は意識混濁がみられるという点が
大きな特徴です。
・一方、認知症では意識レベルは正常に
保たれます。
認知症はゆるやかに発症するため、
中核症状は日内変動が少なく、通常は永続的
に症状が持続します。
⑵発症機序から
3タイプに分けられる
①過活動タイプ
・大脳辺縁系の過剰興奮により不安や緊張が
亢進した状態です。
・点滴やドレーンを引き抜く、ベッドや布団の
周囲を落ち着きなく動く、その人らしさや
穏やかさがなくなって、通常の会話ができな
くなり、興奮したり暴れたりする。
②低活動タイプ
・意識が混濁し、精神活動が抑制された状態
です。
・周囲の状況に無関心、ぼんやりしている、
傾眠傾向、話しかけても返答がない、眼を
合わせず視線を避けます。
③混合タイプ
・過活動タイプと低活動タイプの症状が交互に
現れるタイプです。
・夜間まったく眠らず興奮して過活動であった
人が、日中はうとうとして、まったく反応
しなくなるような状態です。
⑶せん妄の薬剤療法とケア
夜間せん妄
参考資料
私も勉強になりありがたいです。