終末期ケア(1304)ー2 "認知症 気づきたい、終末期のサイン" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


星がん患者に行う緩和ケア


❶認知症

⑴気づきたい
  "終末期"のサイン





①認知症のなかでも、

 アルツハイマー型認知症が

        特に多い


・わが国では高齢化の進行に伴い、

 認知症の患者さんが増えており、厚生労働省

「認知症施策推進総合戦略(新オレンジ

 プラン)」によると、2025年には700万人

 を突破、65歳以上の5人に1人にのぼると

 推計されています。



認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)




・認知症の原因となる基礎疾患は、

 慢性硬膜下血腫など治療可能な認知症を

 除いても多数あります。


・基礎疾患によって疾患経過も異なりますが、

 大部分は慢性の経過をたどると考えられ

 ます。






・なかでもアルツハイマー型認知症は、

 認知症全体の50%以上を占め、発症から

 死亡まで約10年という緩やかな経過をとる

 代表的な疾患です。









アルツハイマー型認知症のステージ分類(FAST)




・アルツハイマー型認知症のステージ分類

 (FAST)では、日常生活での行動の特徴から

 重症度を評価できるようになっており、

 例えば

 日常生活は多少困難があっても誰かが注意

 していれば自立できる

 はステージ分類の「ステージ4」となり

 ます。




⑵アルツハイマー型認知症




脳の一部に変性部位が発生し、

 長い期間を経て、神経細胞が死滅すること

 で脳が萎縮していきます。


・萎縮した部位では、血流の低下がみられ、

 神経伝達物質がうまく通らなくなることから

 認知機能に衰えがみられてきます。


・アルツハイマー型認知症は、認知症の中でも

 非常に進行が遅い認知症とされています。


前兆症状がみられてから、20年ほど経過

 してようやく本格的な症状が出てくる場合も

 多い認知症です。


・ただ、徐々に進行はしていき、発症から

 およそ10年で死に至ることもあります。





⑶アルツハイマー型認知症の

                        終末期症状


アルツハイマー型認知症の終末期には、

 身体症状が顕著になります。


・具体的には、筋肉の固縮や廃用による

 寝たきり、嚥下機能の低下、食思不振など

 です。


・最終的な死因は誤嚥に伴う誤嚥性肺炎や、

 食思不振に伴う衰弱死が多いとされて

 います。






参考資料

    非がん患者に行う緩和ケア
      エキスパートナース
   
          
       
    次回は、
    "非がん患者に行う緩和ケア
     認知症
                症状・病態はこう変化"


               について


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。