終末期ケア(1292)ー2 "虐待を疑った時の対応策は?" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
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⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

ひまわり高齢者救急

ちょうちょ高齢者の
  アセスメント・初期対応

❶虐待を疑った時の対応策は?

・高齢者虐待を疑った場合は、原則として
 高齢者虐待防止法に基づき、市町村役所
 (介護福祉課)、地域包括支援センターへの
 通告が必要となります。

・連絡先は、インターネットなどで検索が
 できます。
 最近は、夜間・休日でも緊急相談できるよう
 配慮がなされている自治体が多いようですが
 対応に難渋する場合は警察に相談します。

・医学的に入院の必要はなくても緊急避難が
 必要と判断された場合、養護老人ホームや
 特別養護老人ホームへの緊急避難のための
 入所措置をとることができます。

・現実問題としては、自治体も小児や女性虐待
 ほどは対応事例が少なく、円滑に進まない
 ことも多いのですが、一医療機関としての
 対応だけでなく、社会に援助を要請したと
 いう事実をはっきり残しておくためにも
 関係各所への相談は重要です。

・患者さんが介護保険による介護サービスを
 利用している場合は、ケアマネージャーに
 連絡して対応を協議することも必要となり
 ます。




星叱責ではなく

  適切なアドバイスを


・注意すべき点として、虐待を行っている者

 (多くは介護者)に対して、決して叱責したり

 尋問するような口調になってはいけません。


・多くの場合は、介護者もどうしてよいか

 わからず、ストレスを抱えていることが

 虐待の原因になっています。


・「お独りで介護されていて大変でしょう」

 など介護の大変さに共感を示す言葉をかけ、

 適切な介護サービスを利用できているか

 尋ね、利用していない場合は介護保険申請の

 ために区役所に行くことを勧めるなどの助言

 が必要となります。




!!虐待者に必要なのは
   適切なアドバイス

!虐待を疑っても、感情的に行動しては
 いけない

!虐待を疑った時の対応策を知ろう

!介護者には共感し、介護サービス利用
 など適切なアドバイスを







参考資料
 急変予防&対応ガイドマップ
       高齢者救急
          岩田充永
             医学書院
   
          
       
    次回は、
    "高齢者救急
     高齢者のアセスメント・初期対応
     "入院させてもらえませんか?"


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