2部に分けて投稿しています
本文はこちらです
⭐️患者と家族に
もっと届く緩和ケア
高齢者救急
高齢者の
アセスメント・初期対応
❶失神の初期対応は、
どのような手順で行う
べきでしょうか?
・失神した場合、心停止の危険があります。
・患者さんが搬送されてきたら、できるだけ
早く酸素投与、モニター装着、点滴確保、
バイタルサインチェックを行うことが重要
です。
・失神の原因検索は、
病歴聴取と12誘導心電図の評価が柱となり
ます。
・診察の最初に再度、
❶心不全の既往
❷貧血
❸心電図異常
❹呼吸困難
❺血圧低下
を念頭に病歴聴取と心電図検査を行います。
・心血管性失神と出血性失神を見逃さないこと
を常に心がけて診察にあたることが大切
です。
⑴もしかしたら心原性失神
失神チェックリスト
・下記のような失神時の特徴や背景がある
場合は、心原性失神の可能性が疑われます。
⬜︎横になっている時に起こった
⬜︎運動中に起こった(歩いている時も含む)
⬜︎失神時に治療が必要な外傷をした
⬜︎繰り返し失神を起こしている
⬜︎いきなり意識を失い、すぐに意識が戻る
⬜︎胸が痛い、背中が痛い
⬜︎動悸がする
⬜︎呼吸困難
⬜︎家族で突然死をした人がいる
⬜︎心臓の病気を持っている、過去に持っていた
⬜︎遺伝性の不整脈がある
⬜︎心拍数>100/分、または<50/分
⬜︎収縮期血圧<90mmHg、
または>160mmHg
・上記に加え、65歳以上の方の場合は
心原性失神の可能性が高くなるといわれて
います。
⑵危険な失神とは?
・危険な失神の代表は心臓病による失神です。
・不整脈のために血圧が低下して失神し、
やがて不整脈から回復すると血圧が戻り
ます。
・ 失神する前に動悸を自覚することもあります
が、その前に意識を失うこともあります。
・心臓病による失神は急死の前兆と言われ、
適切に治療しないと生命に関ります。
参考資料
急変予防&対応ガイドマップ
高齢者救急
岩田充永
医学書院
次回は、
"高齢者救急
高齢者のアセスメント・初期対応
胸を苦しがっています"
について
一緒に勉強しましょう
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私も勉強になりありがたいです。