終末期ケア(1251)ー2 "高齢者の身体的・生理的特徴 加齢による循環器系への影響" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。




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⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

ひまわり高齢者救急

ちょうちょ高齢者の身体的・生理的特徴
          
❶加齢による循環器系への影響

⑴血圧が高いので、
   大急ぎで下げなきゃ!

・加齢とともに収縮期血圧が上昇する傾向が
 あります。

・これは加齢とともに末梢血管抵抗が増大する
 ためです。



・高血圧症治療ガイドラインでは、

 収縮期高血圧の高齢においても、長期的には

 若年者と同様の目標値(140/90mmHg

 程度)にコントロールすることが推奨されて

 いますが、普段、高血圧であった高齢者に

 急激な降圧をはかると臓器血流不全

 きたす危険があります。



※急激に血圧を下げると、

 脳に悪影響が起きる可能性があるだけで

 なく、それまで長期間高血圧に慣れた他

 臓器に障害を起こすこともあります。



・「血圧を測ったら高かったので心配だ」と

 いう理由で病院を受診する高齢者も多く

 いますが、高血圧による臓器障害がない

 無症候性の高血圧では緊急の降圧は避ける

 べきです。



星高齢者の急激な降圧は、
 急性腎障害をきたすリスクあり!










⑵吐血といっても

頻脈じゃないので、それほど

 大した出血量でないのでは?


・安静時(ストレスがかかっていない状態)に

 おける心拍数は加齢で変化しませんが、

 運動やストレス負荷に伴う心拍数の反応は

 加齢とともに低下します。


・若年者では、外傷や消化管出血で出血性

 ショックをきたす場合は血圧が下がる前に

 頻脈になるため、頻脈は出血性ショックの

 早期診断の手がかりとして有用なのですが

 高齢者では大出血をきたしても頻脈になら

 ないため「頻脈にならないから大した出血量

 ではない」と誤解しないように注意が必要

 です。


・特に普段から高血圧症・狭心症・心房細動

 などの治療で心拍数上昇を抑制する薬剤

 (β受容体遮断薬、ジルチアゼムやベラパ

 ミルなどのカルシウム拮抗薬、ジギタリス

 など)を内服している高齢者は要注意です。





星高齢者は、出血をきたしても
 頻脈にならない



バイタルサインから観る高齢者の対応





⑶今は技術も進歩している

のだから、高齢者でも積極的に

 カテーテル検査を行うべき?


・高齢者になると、急性心筋梗塞、脳梗塞、

 腎梗塞、上腸管膜動脈梗塞などの血管が

 詰まる病気が多くなるのは、動脈硬化の影響

 があるためです。


・最近は技術が発達し、高齢者でもカテーテル

 検査が積極的に行われるようになりました。


・しかし不用意なカテーテル操作を行うと、

 動脈硬化をきたした血管壁を傷つけて

 コレステロールの結晶を全身にまき散らし

 てしまうことがあります。


・これをコレステロール塞栓症といい、

 多臓器不全をきたす恐ろしい合併症です。











星高齢者の血管は
 硬くて溜まりやすい!
 常に血管疾患(心筋梗塞、上腸管膜
 動脈硬化、腎梗塞、脳梗塞など)を
 考慮する

星高齢者におけるカテーテル検査では
 コレステロール塞栓症を警戒する







参考資料

 急変予防&対応ガイドマップ
       高齢者救急
          岩田充永
             医学書院
   
          
       
    次回は、
     "高齢者救急
       高齢者の救急受診①
           
        
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