終末期ケア(1244)ー2 "高齢者の救急は避けては通れない" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

ひまわり高齢者救急
    
❶高齢者の救急は
   避けては通れない‼️

・「日本は急速に社会の高齢化が進み……」と
 いう文言をいろいろな機会に聞くように
 なりました。

・確かに街でも多くの高齢者をみかけます。
 元気に孫と散歩をする、旅行をする、
 ファミレスに集まってお茶をする……
 そんな高齢者が増えることは、国の豊かさの
 表れであり、素敵なことなのですが、残念
 ながら高齢者は少しのことで怪我を負ったり
 体調を崩しやすくなっています。

・そんな現代に働く医療従事者は、小児科、
 新生児科だけで勤務しない限り、高齢者救急
 は避けることができない分野となりました。








増え続ける高齢者の救急搬送



・しかし、病院で救急医療に従事している
 看護師の中には、救急隊からのホットライン
 で「傷病者は86歳で……」と連絡が入った
 瞬間にモチベーションが下がってしまう
 看護師の姿を目撃した方も少なくない
 でしょう。

・なぜ、このようなことが起こってしまうの
 でしょうか?
 残念なことですが、日本では高齢者救急は
 あまり熱心に考えられてきた分野では
 ありません

・救急医学の専門家の多くは、外傷や熱傷、
 ショックなど重篤な病態への対応が主たる
 専門分野でした。

・専門分化がどんどん進んでいる医学の分野で
 ただでさえ狭間に陥りそうな老年医学と
 救急医学の、さらにその狭間に高齢者救急は
 追いやられてきたのです。




❷あいまいな高齢者救急こそ
       力の見せ所

・高齢者救急は、診断がはっきりしない、
 病気以外にもたくさんの問題がある、
 治療がうまくいっても、それだけでは
 患者さんの幸福にはつながらない、など 
 一言でいえば「あいまいさ」が特徴です。

・この「あいまいさ」こそが高齢者救急の
 難しさの正体です(専門性を求める医療者が
 距離を置く原因でもあります)。




❸高齢者に優しい医療者に

・人間はみな年をとり、いつかは必ず高齢者
 になります。

・どのような格差社会になろうとも、
 これだけは唯一平等な事実です。

・医療、福祉に従事する人たちは、
 自分の家族、そして自分の将来のためにも
 高齢者に優しい医療従事者が増えていって
 ほしいものです。





参考資料
 急変予防&対応ガイドマップ
       高齢者救急
          岩田充永
             医学書院
   
          
       
    次回は、
     "高齢者救急
      高齢者の身体的・生理的特徴
           老化とは?"
        
          

             について

          
                        一緒に勉強しましょう ニコニコ


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。