終末期ケア(1226)ー2 "難治性ではないはずの呼吸困難 ちょっと対応すればなんとかなる③" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

ひまわりひととおりのことをやっても
 苦痛が緩和しない時に開く本

ちょうちょ呼吸困難が取りきれない時
 難治性ではない
     はずの呼吸困難

❶ちょっと対応すれば
   なんとかなる原因②
                     (溢水、感染、胸水)

星対応
ひまわり溢水……水分を摂れているなら点滴を
     しぼる、利尿剤を(控えめに)投与
     する

ひまわり感染……抗菌薬を投与する(皮下でも可能)

ひまわり胸水……少しでも胸水を抜けば、症状に
     効果がある時がある


⑴溢水には、
  まず水分を減らすこと

・溢水への対応は水を減らすことですから、
 まず経口で飲水がまあまあできているなら
 (嘔吐がないなら)点滴はやめるか(患者さん
 やご家族の希望で行っている場合では)
 500ml/日以下にします。

利尿剤の投与も有効ですが、
 ラシックス(フロセミド)を使う場合には、
 あらかじめ「トイレの回数が増えても大丈夫
 か」を確認します。

・ただでさえ息苦しいところに排尿回数が
 増えると、かえって総合的に苦しくなる
 からです。

・トイレに移動するのが苦しい時、
 患者さんの同意が得られたら、しばらく
 尿道カテーテルを挿入することも考えます。

・尿道カテーテルを入れない時は、
 夜中の排尿回数が増えないように、
 午前中に利尿剤を投与するとかの工夫
 します。



⑵感染には抗菌薬が基本

感染への対応は、緩和ケアに限らず抗菌薬
 です。




・抗菌薬は皮下投与できるものもあります。

 ロセフィン(セフトリアキソン)は、静脈経路

 がない時でも生理食塩水に溶いて皮下投与が

 可能です。




⑶胸水は抜けば
   楽になることが多い

・胸水については、「抜く」が基本です。

・X線写真を撮ったら「片肺真っ白」という
 状態の胸水は、抜いて楽になればそれでいい
 のですが、肺転移やリンパ管症が主体の
 呼吸困難では、胸水を抜いてもまた溜まって
 しまいます。

・それでも、胸水を抜くと確かに数日は
 呼吸が楽になることがあります。

健康な人から見ると数日でも、
 残りの時間が1.2週間の人にとっては、
 数日だけでも呼吸困難が和らぐことには
 大きな意味があります。










参考資料

 患者と家族にもっと届く緩和ケア
  ひととおりのことをやっても
   苦痛が緩和しない時に開く本

         森田達也著
             医学書院
 
          
       
    次回は、
   "ひととおりのことをやっても
     苦痛緩和しない時に開く本
      呼吸困難が取りきれない時
      難治性でないはずの呼吸困難
       気道狭窄がある①
       …酸素飽和度は正常、
        肺も問題ないはずなのに…"
        
          

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