終末期ケア(1219)ー2 "呼吸困難が取りきれない時 体動時呼吸困難への対応" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
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⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

ひまわりひととおりのことをやっても
 苦痛が緩和しない時に開く本

ちょうちょ呼吸困難が取りきれない時

❶体動時呼吸困難への対応



・呼吸困難は、原因によって対処できるので

 まずは原因の把握が重要です。


・あわせて、酸素療法、理学療法(呼吸法、

 身体の動かし方)を基本的な対応とします。



息苦しさを和らげる日常動作





・「末期の呼吸困難だからモルヒネでいいや」

 ではなく、胸水があるなら胸水への対応を

 心不全があるなら心不全への対応を、

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の悪化で喘息に

 なっているなら普通の喘息への対応を…など

 そんなふうに原因の把握を重視します。


・特に理学療法はとても大事で、医学的管理も

 行いますが、看護師と理学療法士で総合的な

 マネジメントを展開するというのも対象が

 呼吸困難ならではの特徴です。




星体動時呼吸困難への対応


・緩和治療の立場からみると、症状は「体動時

 呼吸困難→安静時呼吸困難」と進んでいき

 ます。


初期の体動時呼吸困難では(苦しくなる前後

 に)酸素を使うことと、苦しいのがおさまる

 までに時間がかかるならオプソ(モルヒネ)や

 オキノーム(オキシコドン)を呼吸困難が

 長引く時に飲むことで対応します。


・目標としては、「苦しくなってからおさまる

 までの時間が短縮できる」か、入浴や食事の

 前に使用することで「あまり苦しくならない

 で体動できる」あたりになります。







参考資料

 患者と家族にもっと届く緩和ケア
  ひととおりのことをやっても
   苦痛が緩和しない時に開く本

         森田達也著
             医学書院
 
          
       
    次回は、
   "ひととおりのことをやっても
     苦痛緩和しない時に開く本
       呼吸困難が取りきれない時
       安静時呼吸困難への対応
        
          

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