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⭐️患者と家族に
もっと届く緩和ケア
ひととおりのことをやっても
苦痛が緩和しない時に開く本
呼吸困難が取りきれない時
❶体動時呼吸困難への対応
・呼吸困難は、原因によって対処できるので
まずは原因の把握が重要です。
・あわせて、酸素療法、理学療法(呼吸法、
身体の動かし方)を基本的な対応とします。
息苦しさを和らげる日常動作
・「末期の呼吸困難だからモルヒネでいいや」
ではなく、胸水があるなら胸水への対応を
心不全があるなら心不全への対応を、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の悪化で喘息に
なっているなら普通の喘息への対応を…など
そんなふうに原因の把握を重視します。
・特に理学療法はとても大事で、医学的管理も
行いますが、看護師と理学療法士で総合的な
マネジメントを展開するというのも対象が
呼吸困難ならではの特徴です。
体動時呼吸困難への対応
・緩和治療の立場からみると、症状は「体動時
呼吸困難→安静時呼吸困難」と進んでいき
ます。
・初期の体動時呼吸困難では(苦しくなる前後
に)酸素を使うことと、苦しいのがおさまる
までに時間がかかるならオプソ(モルヒネ)や
オキノーム(オキシコドン)を呼吸困難が
長引く時に飲むことで対応します。
・目標としては、「苦しくなってからおさまる
までの時間が短縮できる」か、入浴や食事の
前に使用することで「あまり苦しくならない
で体動できる」あたりになります。
参考資料
患者と家族にもっと届く緩和ケア
ひととおりのことをやっても
苦痛が緩和しない時に開く本
森田達也著
医学書院
次回は、
"ひととおりのことをやっても
苦痛が緩和しない時に開く本
呼吸困難が取りきれない時
安静時呼吸困難への対応"
について
一緒に勉強しましょう
※ ご感想、ご意見、ご質問、
ご遠慮なくいただけたらと思います。
手探りでやってますので、ヒントをもらえたら
私も勉強になりありがたいです。