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⭐️患者と家族に
もっと届く緩和ケア
苦痛が緩和しない時に開く本
❶IV(静脈)ルートが取れない
は可能なはず、可能な方法で対応する
・IVルートが取れない、そんな時でも、
いろいろな経路で薬剤は投与できるもの
です。
⑴皮下投与
・セレネース(ハロペリドール)やドルミカム
(ミタゾラム)は皮下投与が可能です。
・コントミン(クロルプロマジン)は、
pHが低く(酸性で)、皮下壊死を起こすことが
まれにあるので皮下投与には細心の注意が
必要です。
緩和治療の専門家が持続皮下投与を行った
経験を積み重ね、注意深く観察(毎日毎日
ちゃんと刺入部を見て赤くなったら中止
する対策をすれば)重篤な壊死は起きなかっ
たと報告されています。
・サイレース(フルニトラゼパム)も、あまり
知られていませんが皮下投与は可能です。
静脈投与よりも効果が遅れて出てくるので
注意が必要ですが、他に方法がない場合に
適応します。
⑵坐薬投与
・坐薬で使用可能なものといえば、製剤として
出ているのは、レキソタンのセニラン坐薬
セルシンのダイアップ坐薬、バルビツール
製剤のワコビタール坐薬です。
⑶舌下投与
・セルシン注射薬やホリゾン注射薬は
舌下投与が可能で、即効性があるわりに
数時間効果が続きますので、終末期せん妄
でルートが取れない時には役立つ投与方法
です。
・ドルミカムも舌下投与ができますが、
実際は頬粘膜から吸収されるようです。






