終末期ケア(1202)ー2 "難治性ではないはずのせん妄 夜間の点滴差し替えで目が覚める" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

ひまわりひととおりのことをやっても
 苦痛が緩和しない時に開く本

ちょうちょ難治性ではないはずのせん妄

❶夜間の点滴差し替えで
       目が覚める


爆笑こんな言葉、こんな症状が
        カギになります



・「夜中に点滴するもんだから眠れな
  かった」

・夜間にルートが取れなくて苦労した
 という記録がある



せん妄は、本当にちょっとしたこと(患者さん
 にとっては大きなことですが)がきっかけ
 なります。

持続点滴のルートの差し替えもせん妄の
 悪化要因となります。

・夜中に起こされて針刺しされたら(しかも、
 その前に睡眠薬を飲んでいることも多い)
 誰でも中途半端に覚醒しておかしな感じに
 なる、ということです。


星対応
・輸液は日中だけにする

・オピオイド投与のために24時間静脈を確保
 しているのなら、持続皮下注射に変更する


※持続皮下注射とは、
 注入器に入った微量の薬剤(医療用麻薬)を
 持続的に皮下に注入する投与法のことで、
 プラスチックの針を患者の胸部などの皮下
 に留置、固定する。これによって、医療用
 麻薬を安全に、効果的に投与することが
 できます。



夜間の持続点滴をやめるのが一番(唯一)の

 対応です。


・特に、500mlを1本だけとか、500mlを

 2本であれば、持続点滴にしなくても日中

 だけで対応できるので日中の点滴だけ

 します。



⑴持続皮下注射にすれば

 少なくとも差し直しは減る


・オピオイドの持続注射のための点滴を

 している場合がありますが、オピオイド投与

 だけなら持続皮下注射で可能です。


・皮下ルートも発赤すれば変更はしなければ

 いけませんが、静脈ルートのように

 「つまる」ということはないので、毎日夕方

 に確認しておけば、一晩で穿刺部が発赤して

 夜中に差し直しが必要になることはありま

 せん。


・もし夜間に差し直すことが必要になっても

 皮下は「失敗」ということがないので、

 静脈が取りにくい時のように何度も差し直す

 ことはありません。






⑵オピオイドの種類を変える


・オピオイドの投与量が多い場合、

 どうしても静脈しか投与経路がない場合が

 たまにあります。


皮下で吸収可能な量は、1ml/時間、

 多くても2ml/時間までですから、

 24ml/日、無理しても50ml/日までです。


・オキシコドンなら500mg(50A)、

 フェンタニル2.5mg(25A)以上の投与は

 難しくなります。


・しかし、モルヒネならアンペック注(高濃度

 モルヒネ注射薬)に変更すれば持続皮下注射

 での投与が可能となります。









参考資料

 患者と家族にもっと届く緩和ケア
  ひととおりのことをやっても
   苦痛が緩和しない時に開く本

         森田達也著
             医学書院
 
          
       
    次回は、
   "ひととおりのことをやっても
     苦痛緩和しない時に開く本
      難治性ではないはずのせん妄
       多尿・頻尿で目が覚める①

                              

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