⑵インターベンション治療
※インターベンション治療とは、
「低侵襲治療」「血管内治療」などとも
呼ばれ、エックス線透視や超音波像、
CTを見ながら、手術することなく、皮膚に
あけた数ミリの傷から細いカテーテルや針を
体内に入れて病気を治す新しい治療です。
硬膜外ブロック
・基本的な考え方として、「ここがすごく
痛い」というように痛みの部位が狭い場合は
激しい痛みの時に硬膜外ブロックを行うこと
で一時的にしのげることが多々あります。
・硬膜外ブロックは麻酔科医さえ確保できれば
急性に疼痛が悪化した時の数週間の時間
稼ぎになります。
早期から実施できる
永久的な神経ブロック
胸部フェノールブロック
・筋肉のこわばり(痙縮と呼びます)や異常な
運動や姿勢(不随意運動またはジストニア
と呼びます)に対して、その筋肉に入る
運動神経に直接フェノール注射液を注射して
治療を行います(通常5%フェノールを使用
します)。
・注射する筋肉に入る運動神経を確認する
ために、電気刺激を使用します。通常週1回
の治療を数回反復して行います。
腹腔神経叢(ふっくうしんけいそう)
ブロック
・腹部内臓悪性腫瘍による疼痛に対する腹腔
神経叢ブロック療法は, その高い有効率と,
不愉快な合併症がほとんど無いことから
臨床的に高く評価されています。
・膵臓がんだと、「痛みがへそから上」で
あれば、腹腔神経叢ブロックができます。
膵臓の内臓痛にもっとも効果があります。
不対神経叢ブロック
・不対神経節ブロックは、
仙骨と尾骨の接合部に位置する神経節に
局所麻酔薬を注入することで痛みを緩和する
治療です。
・ここを発生源とする痛みには難治性の肛門部
疾患(痔)などが挙げられます。
適応疾患
痔核根治術後の持続性肛門部痛、
外傷性肛門部瘢痕痛、難治性肛門部痛、
難治会陰部痛、骨盤内悪性腫瘍、直腸がん
術後痛など
⑶経皮的椎体形成
・この他、インターベンション治療として、
骨転移で「脊椎1つか2つだけ痛い」という
場合には、脊椎を固定するか、体外から
セメントを注入する処置があり、経皮的
椎体形成と呼ばれています。
・痛みのある椎体が少ないこと、
椎体の後面に骨が残っていることが
適応となります。
参考資料
私も勉強になりありがたいです。