終末期ケア(1194)ー2 "本当の難治性疼痛の緩和治療の流れ①" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

チューリップひととおりのことをやっても
 苦痛が緩和しない時に開く本

❶本当の難治性疼痛の
     緩和治療の流れ①
    

・大枠で、薬物療法、放射線治療、インター

 ベンション治療(神経ブロックなど)の3つに

 分けられます。






⑴薬物治療


・まず、疼痛が生じた初期は、通常の疼痛と

 同じように、アセトアミノフェン・NSAIDs

 オピオイド・鎮痛補助薬(リリカなど)

 ある程度対応できると思います。


・痛みが非常に強い時間、特に神経圧迫が痛み

 の原因である場合には、痛みが安定するまで

 ステロイドを数日から1〜2週間併用

 します。


・通院中など一時的に鎮痛効果が下がることは

 ままあるのですが、そういう時は

 「とりあえず」鎮痛薬をすべて皮下あるいは

 静脈投与にします。

 コントロールがついたら内服に戻します。


神経痛が激しい場合、リリカを増やして

 いっても「眠くなるわりに効きが悪い」

 なれば、何か他の補助薬を併用します。


鎮痛補助薬の種類


 



・この頃になると「眠気」が問題になってくる

 ので、「眠気の来ない方法」として

 ロキソニンをボルタレンに変更するなどして

 なんとか眠気の少ない方法を検討します。

 ただし、副作用として胃腸障害があるため

 胃薬を併用するなどが必要となります。









参考資料

 患者と家族にもっと届く緩和ケア
  ひととおりのことをやっても
   苦痛が緩和しない時に開く本

         森田達也著
             医学書院
 
          
       
    次回は、
   "ひととおりのことをやっても
     苦痛緩和しない時に開く本
       本当の難治性疼痛
       本当の難治性疼痛の
          緩和治療の流れ②"
                              

             について

          
                        一緒に勉強しましょう ニコニコ


 ご感想、ご意見、ご質問、
 ご遠慮なくいただけたらと思います。
 手探りでやってますので、ヒントをもらえたら

  私も勉強になりありがたいです。