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⭐️患者と家族に
もっと届く緩和ケア
苦痛が緩和しない時に開く本
❶ご飯を食べると痛い
(無理してご飯を食べている)
⑴腸閉塞になる
"少し手前の段階"の痛み
・がん性腹膜炎だと、完全な腸閉塞にまでは
いかなくても(腸閉塞になる少し手前の段階
で)、「食べると痛いなあ…食べないと痛く
ないんだけど…」という時期がやって
きます。
・そういう時期では、食事が多く入ると
腸がググッと動いて痛くなって、細いところ
を食べ物が通過すると痛みが減って、
しばらく食べないと痛みはなく…という変動
を繰り返します。
・便通のコントロールも難しく、
ピコスルファートやセンノシドのような
刺激性下剤は腹痛を増やしてしまうので、
マグミット、モニラック、大建中湯あたりで
なんとか便通を保つのが精一杯の時があり
ます。
・消化管が通る方法を考える(ステントなど)
・「栄養のためだけでは食べない」を選択
する
⑵「食べない」という
選択肢もある
・まずはステントなど消化管が通る方法を
考えますが、患者さんの考えによっては
「食べない」が一番いい(痛みのこない)
「治療」になる時があります。
・もちろん、食べないと栄養が入らないので
終末期なら輸液に、消化管以外に悪いところ
がないのなら中心静脈栄養(IVH)を導入する
という意味です。
・絶食にするのではなく、「栄養は点滴から
入るから、無理して口から摂らなくていい
です。楽しみとしてだったり、お腹の調子の
いい時は食べるとか、それくらいのほうが
いいという考えもあります」というふうに
相談していきます。
⑶「食べること」の意味は
それぞれ違う
・「食べること」に関しては、
患者さんによって価値観や考え方がさまざま
なので、患者さんの認識を確認しながらの
対応が必要です。
・痛みを減らすことばかりを目的としていると
「がんばって食べて体力をつけようとしている
のに…」と、かえって"わかってもらえない
感じ"を強めることがありますので要注意
です。
・医療者としては、「痛みを取る」という方法
の中に、痛み止めを出すだけではなくて、
痛くなる原因を避ける(この場合は、消化管を
動かさないようにする)という方法があること
を意識します。






