


⑴「ビリビリ、ジンジン」
する痛み
・痛みの性状は、患者さんに聞かない限り、
自発的に訴えられることはあまりない
のですが、日常的に気付くのは、患者さんが
痛い場所を手でさする「動き」ではないで
しょうか。
・神経障害性疼痛という言葉の通り、
神経が障害されて痛くなりますから、
その神経の走行に沿って痛みが走ります。
肋間神経痛とか坐骨神経痛がそうです。
⑵神経の痛みなら、
+αを考える
・がん疼痛で神経障害性疼痛を起こしやすい
場所というとだいたい決まっていて、次の
3つくらいです。
①肺尖部(はいせんぶ)の腫瘍-腕神経叢(うで
しんけいそう)浸潤-上肢尺側(小指側)の
疼痛
②胸壁・胸椎の腫瘍-肋間神経-胸壁をぐるっ
とまわる疼痛(両側にくる時は帯で締められる
ような痛みになるので、帯状痛といいます。
肋間神経痛のイメージです)
③腰椎・仙骨神経叢-腰神経-下肢の縦に響く
痛み(坐骨神経痛のイメージです)
・こういう痛みを患者さんが訴えたら、
「神経の痛み」と考えて、オピオイドだけで
なく+αを考える必要があります。
⑶オピオイドが得意なのは
体性痛よりも内臓痛
・診断的には、痛みの性状を確認することが
必要で「電気が走る、とか、正座していて
しびれるみたいな痛み方、しますか?」
「そんな感じかな、ビーンってくるって
いうか…」という主観的な感じ方を確認
します。
・ちなみに、体性痛と呼ばれる骨転移や皮膚が
傷ついた時の痛みは「場所が明確な」鋭い
痛みです。
・どこか怪我した時に「なんとなくこの辺が
痛い」ではなく、「痛い!指先が痛い!」
と痛みの場所がハッキリしている、これが
体性痛です。
・お腹が痛い時に、ここがピンポイントで痛い
ということがあるとしたら、それは内臓が
痛いのではなくて、壁側腹膜(お腹の筋肉の
真裏)に炎症が及んでいる体性痛です。
・腹部のがんなどによる内臓痛は、「痛みが
ハッキリしない」鈍い痛みです。
・内臓痛は、ピンポイントに生じることは
ありません。
・オピオイドが抑えやすいのは内臓痛で、
体性痛や痛みを生じるメカニズムが複雑な
神経障害性疼痛は比較的苦手です。
参考資料
私も勉強になりありがたいです。






