終末期ケア(1156)ー2 "痛みが取りきれない時②" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️患者と家族に
   もっと届く緩和ケア

チューリップひととおりのことをやっても
 苦痛が緩和しない時に開く本

❶痛みが取りきれない時②

⑴本当の難治性疼痛の場合

・本当の難治性疼痛(①神経への浸潤が強い、
 ②体動・排便など刺激に対する痛み)
 該当する場合には、「痛みがスカッと
 取れるわけではない」ということを前提と
 して、神経ブロックなどの治療を早期から
 念頭に置くことと、「眠気と鎮痛のバランス
 をどこに置くか」の相談をすることが大事
 です。

・「80%鎮痛できる」「90%鎮痛できる」
 は全体でみたらそうなのかもしれませんが
 このような難治性疼痛で苦しむ患者さんから
 すれば、「痛みが(スッキリとは)取れない」
 事実を体験することになります。



痛みの治療目標




⑵難治性疼痛ではない
      はずの場合

・難治性疼痛に該当しないがん疼痛は、
 おおむね通常の薬剤療法を中心とした
 鎮痛治療で痛みが軽減できることは多い
 のですが、それでもなお「痛みが十分に
 取れている」という実感がない場合は
 どうすればいいのでしょうか。

・それには、「細かい配慮」の重要性が
 大切になってきます。

「WHO方式がん疼痛治療法」というと
 「3段階徐痛ラダー」があります。






・3段階徐痛ラダーは、5原則の1つです。


・一番最後に、「そのうえで細かい配慮を」

 というのがあり、要するに、ちょっとした

 工夫であれこれしてね、ということです。






参考資料

 患者と家族にもっと届く緩和ケア
  ひととおりのことをやっても
   苦痛が緩和しない時に開く本

         森田達也著
             医学書院
 
          
       
    次回は、
   "ひととおりのことをやっても
     苦痛緩和しない時に開く本
      難治性ではないはずの痛み
      理由を見分けて対処する
            マットが硬い"
   

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