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⭐️認知症plus緩和ケア
高齢者施設で展開する
認知症の人を支える
緩和ケア
❶高齢者施設における
緩和ケアの特徴③
⑴認知症の人の行動を
肯定的に見る
(できることを奪わない)
・認知症の人の行動を「○○ができない」
「△△はわからない」と否定的な解釈を
することはないでしょうか。
・自分自身の行動を否定的に見られて、
相手との信頼関係が築けるでしょうか。
・認知症は、徐々に日常生活動作が低下する
病です。
・しかし、"できないことを見る"のでは
なく、認知症の人の"できる"ことに目を
向ける。
残された能力に着目し、施設内でのケアに
活かすことです。
・認知症の人の残存機能を奪わない環境調整
が必要になります。
・認知症の人の行動を肯定的に見て残されて
いる能力に気づき、活かし、維持できる
ようなかかわりを持つことが重要です。
・認知症の人の残された能力に目を向けること
で、情報も増えます。
ケアする側も適切なかかわりができ、
認知症の人も心地よさを感じ、自分の能力を
発揮できることはうれしいことです。
・その姿を見てスタッフも、ケアの効果を実感
しケアの意味に気づく機会となります。
⑵できないことを求めない
(恥をかかさない)
・"できることを奪わない"ことは、
"できないことを求めない"ことでも
あります。
・できないことを求め、失敗を体験することを
極力さける。
認知症の人に恥をかかせない対応が必要と
なります。
・施設は生活の場であり、他の入居者も
おられます。
その人たちの中で失敗を体験することは
施設内での信頼関係にもかかわります。
・たとえ失敗することがあったとしても、
ケアする側のよい意味でのユーモアや機転
で、失敗を感じさせない対応ができればと
思います。
・そして、失敗をしないために手を貸すことは
悪いことではありません。
手伝って成功できることのほうが大切である
ことを忘れないでください。