終末期ケア(1127)ー2 "高齢者施設における緩和ケアの特徴③" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



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⭐️認知症plus緩和ケア

チューリップ高齢者施設で展開する
   認知症の人を支える
         緩和ケア

❶高齢者施設における
    緩和ケアの特徴③

⑴認知症の人の行動を
      肯定的に見る
      (できることを奪わない)

・認知症の人の行動を「○○ができない」
 「△△はわからない」と否定的な解釈を
 することはないでしょうか。

・自分自身の行動を否定的に見られて、
 相手との信頼関係が築けるでしょうか。

・認知症は、徐々に日常生活動作が低下する
 病です。

・しかし、"できないことを見る"のでは
 なく、認知症の人の"できる"ことに目を
 向ける。
 残された能力に着目し、施設内でのケアに
 活かすことです。

・認知症の人の残存機能を奪わない環境調整
 が必要になります。

認知症の人の行動を肯定的に見て残されて
 いる能力に気づき、活かし、維持できる
 ようなかかわりを持つことが重要です。





・認知症の人の残された能力に目を向けること

 で、情報も増えます。

 ケアする側も適切なかかわりができ、

 認知症の人も心地よさを感じ、自分の能力を

 発揮できることはうれしいことです。


・その姿を見てスタッフも、ケアの効果を実感

 しケアの意味に気づく機会となります。





⑵できないことを求めない

        (恥をかかさない)


"できることを奪わない"ことは、

 "できないことを求めない"ことでも

 あります。


・できないことを求め、失敗を体験することを

 極力さける。

 認知症の人に恥をかかせない対応が必要と

 なります。


・施設は生活の場であり、他の入居者も

 おられます。

 その人たちの中で失敗を体験することは

 施設内での信頼関係にもかかわります。




 
・たとえ失敗することがあったとしても、
 ケアする側のよい意味でのユーモアや機転
 で、失敗を感じさせない対応ができればと
 思います。

・そして、失敗をしないために手を貸すことは
 悪いことではありません。
 手伝って成功できることのほうが大切である
 ことを忘れないでください。





参考資料

 認知症plus緩和ケア
 症状緩和とスピリチュアルペインへの対応
          日本看護協会出版会
     

   
    次回は、
     "高齢者施設で展開する
        認知症の人を支える
             緩和ケア
        高齢者施設における
           緩和ケアの特徴④"
   

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