終末期ケア(1123)ー2 "緩和ケアの視点で認知症の人を支える多職種連携システム②" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。




うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
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⭐️認知症plus緩和ケア

チューリップ緩和ケアの視点で
  認知症の人を支える
   多職種連携システム②

❶病院における各職種の
   緩和ケアの役割と視点






⑴医師


赤薔薇主治医

・入院の原因となった主疾患および基礎疾患の

 診断と治療を行います。


・認知症高齢者にとって過不足のない診療が

 できるよう多職種と連携します。


ピンク薔薇認知症専門医

・認知症やせん妄について脳画像により

 神経学的視点で起こりうることを予測、

 意思決定能力の評価を行い主治医に助言

 します。



⑵看護師

赤薔薇病棟看護師

・主治医とともに主疾患および基礎疾患の

 治療とケアを実践します。


・認知症ケアを専門とするメンバーと連携し

 認知症・せん妄ケアを実践します。


・その際、認知症高齢者の生活の視点から、

 どのような状態であるのか、治療は順調に

 行えているか、行えないとした場合の原因は

 何かを観察して、解決困難な問題を多職種で

 連携し対応できるよう働きがけます。


ピンク薔薇認知症ケアを専門とする

 看護師

・困難だと思われている対応について、

 ケア方法の提案やかかわるスタッフとの

 ディスカッションを通して問題解決に導き

 ます。


・ご本人にかかわり、どのような接し方や

 話し方が合っているかを解決した上で、

 チーム全体に周知します。




⑶介護福祉士・介護士

・病院で働く介護福祉士・介護士が行うのは、

 主に入院患者さんに対する身の回りのお世話

 や、看護師の補助業務となります。


・入院患者の中には、身体の自由が利かない方

 も多いため、そういった方々が快適に療養

 生活を送ることができるよう、食事や入浴、

 排泄、移動などの介助業務を行います。


・さらに、ベッドのシーツ交換や清掃、洗濯と

 いった身の回りのお世話だけでなく、カルテ

 整理や医療器具の管理、配膳といった看護師

 のサポート業務も重要な業務となります。


・病院では、介護施設と違い、医療機関なら

 ではの業務を担当することも多くあります。  


患者さんの身の回りのお世話をする中心的な

 存在であり、医療チームの一員として重要な

 役割を果たします。




⑷理学療法士

・身体機能を評価し、今後の療養先の環境に

 合わせた身体能力のゴールを設定し、

 それに合わせて訓練を実施します。


・加えて、病棟でも実施できるリハビリ

 メニューや認知機能に配慮した離床方法を

 提案します。


・介護が必要な認知症高齢者に合わせた

 ポジショニングや移乗動作の介助方法に

 ついて、多職種で統一した方法でケアを行い

 生活と機能訓練がつながるように工夫

 します。



⑸作業療法士

・認知機能障害を評価し、今後の療養先の

 環境に合わせた生活の場面を見据えて、

 食事や整容、更衣、排泄などのセルフケアの

 機能訓練を実施します。


・加えて、病棟で生活を送るための療養環境の

 調節や認知機能に配慮したセルフケアが

 行えるよう、多職種で統一してかかわれる

 ように提案して実施します。




⑹言語聴覚士

・認知機能検査、言語障害や摂食・嚥下機能を

 評価し、訓練を実施します。


・食事は人にとっての楽しみの1つであり、

 基本的欲求の中でもニーズが高いため、

 認知機能や摂食・嚥下機能の見極めにより

 今後の栄養摂取方法への影響が大きくなり

 ます。


・食事環境の調整や介助方法を多職種と検討し

 ご本人のニーズを満たせるように訓練

 します。


・加えて、認知症高齢者にとって苦手となって

 くるコミュニケーション手段についても

 最大限に引き出せるよう、言語障害に対する

 アプローチの方法を検討し実施します。


・さらに効果的な非言語的コミュニケーション

 の活用方法についても多職種で統一できる

 ように提案し、実施します。



⑺薬剤師

・対象者の内服薬の確認、その中から

 せん妄発症リスク薬剤や転倒リスク薬剤、

 便秘リスク薬剤を調べて、リスクを回避する

 ための薬剤の減量や変更などの薬剤整理を

 提案します。


・加えて、認知機能に配慮した内服管理支援が

 できるように、認知症高齢者が内服できて

 いるか否かを確認し、飲まなかったり、

 飲めなかったりする理由を検索、多職種と

 ともに内服管理方法を検討した上で認知症

 高齢者およびご家族へ薬剤管理方法を指導

 します。

 


⑻臨床心理士

・必要時に認知症高齢者およびそのご家族の

 心理面接を行い、心理的支援を行います。


・また、多職種とともに最適なコミュニケー

 ションや対応方法を検討し、ご本人が安心

 できる環境調整を行います。



⑼管理栄養士

・栄養状態を評価し、食べやすい食材や

 嗜好を取り入れた食事を提供します。



⑽社会福祉士/精神保健福祉士

・入院前の生活上の問題や経済的問題、

 介護サービスの評価を確認し、今後の療養

 環境を見据えて地域の関係者と連携して

 退院後の療養環境を調整します。







参考資料

 認知症plus緩和ケア
 症状緩和とスピリチュアルペインへの対応
          日本看護協会出版会
     

   
    次回は、
     "病院で展開する
      認知症の人を支える緩和ケア
      緩和ケアの視点で
        認知症の人を支える
          多職種連携システム③"
   

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