終末期ケア(1105)ー2 "病院における緩和ケアの特徴②" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



うさぎ2部に分けて投稿していますロップイヤー
 本文はこちらですウサギウサギウサギ


⭐️認知症plus緩和ケア

チューリップ病院で展開する
  認知症の人を支える
        緩和ケア
         
ちょうちょ 病院における
    緩和ケアの特徴②

❶病院における緩和ケア

クローバーがんをはじめ、さまざまな疾病の治療を行う
 一般病院においては、治療と並行して
 緩和ケアを提供することが重要です。



⑴患者さんとご家族の心情に
   配慮をした意思決定支援

・治療方針を選択する上で自己決定権を尊重
 すること、療養でご本人の意向を最大限
 くみ取るために、患者さんとご家族の希望に
 応じて、ご本人の認知能力に配慮をした
 わかりやすい情報提供を行います。

・その際には、治療内容とご本人の意向や
 価値観にズレが生じないようにすることが
 重要です。

治療内容の説明にとどまらず、
 その治療方針を進めた際の、その後の療養
 生活の見通しを説明することが望まれます。

・情報提供に際しては、ご本人の意思決定能力
 を踏まえて、認知能力に応じたわかりやすい
 説明を行うとともに紙に書いてご本人が
 確認できるようにすることも重要です。

治療や生活に関する悩みについても、
 医師や看護師、医療ソーシャルワーカーなど
 が相談・対応することなども、併せて情報
 提供します。






共有型意思決定支援ツール





⑵苦痛に関する

  スクリーニングを行う


・診療やケアを提供するにあたり、

 痛みをはじめとする身体症状、精神症状、

 社会的問題について包括的な評価を行い

 ます。


・これらの評価は、治療の開始や変更の際に

 繰り返し行い、その都度記録を残します。


・特に認知症の人においては、ご本人が苦痛を

 適切に伝えられないことを踏まえ、医師や

 看護師等がご本人の申告の有無に関わらず

 観察にも注意を払い、何らかの変化がある

 場合には積極的にアセスメントすることが

 重要です。


・これらの対応の結果は、今後の個別のケア

 を提供する上で重要な情報になります。




⑶基本的な緩和ケアの提供


・痛みや呼吸困難、倦怠感などの症状緩和を

 行います。


・病院では、複数の医療者、多職種がかかわる

 ことから、院内マニュアルを整備し、どの

 ような場面でも提供できるようにすることが

 重要です。


・身体症状に関して、特に痛みなどでは

 客観的な症状評価についても、医療者は

 慣れることが重要です。


・精神症状に関しては、認知症の人は身体的

 問題から容易にせん妄を併発します。




⑷専門的な緩和ケアの

    アクセスを確保する


・患者さん・ご家族の抱える苦痛が適切に拾い

 上げられ、専門的な支援が提供されるため

 には、苦痛の対応方法が、院内の医療従事者

 に共通に認識されることが重要です。


・一般病院の場で専門的な緩和ケアを提供する

 仕組みに緩和ケアチームがあります。


・緩和ケアチームは、それぞれの職種の専門性

 を活かし、複雑な課題に対して包括的な

 アセスメントとケアを提供することを役割と

 しています。


・認知症の人への支援の場合、

 一般病院では緩和ケアチームのほかに

 認知症ケアチーム、精神的コンサルテー

 ションチームなどが関わります。









⑸相談支援の窓口を確保する


・患者さん・ご家族の相談の最初のハードルは

 相談しようにもどのように相談をすれば

 いいかわからない、という点です。


・病院の中に、「とりあえずここに行けば

 つないてもらえる」というワンステップの

 対応窓口を確保します。




⑹切れ目のない地域連携体制

       を構築する


・認知症の人の身体治療での課題は、

 入院・退院でケアを断絶が生じることです。


・特に退院支援においては再入院を防ぐこと

 が最大の課題となります。


・そのためにも地域連携の充実をはかり、

 院内のケアの提供者と地域の提供者の顔が

 つながることが重要です。










⑺地域包括ケア病棟の活用


・急性期を経過し、症状が安定した患者さん

 では、在宅や介護施設等在宅への移行に

 向けた支援として地域包括ケア病棟を

 活用することもできます。








参考資料

 認知症plus緩和ケア
 症状緩和とスピリチュアルペインへの対応
          日本看護協会出版会
     

   
    次回は、
     "病院で展開する
      認知症の人を支える緩和ケア
       痛みのアセスメントと
            コントロール①"
   

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