終末期ケア(1096)ー2 "痛み・苦痛・つらさの原因をアセスメントする⑤" | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。



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⭐️認知症plus緩和ケア

チューリップ認知症の緩和ケアのための
  包括的アセスメントと
        ケアプラン
         
ちょうちょ 痛み・苦痛・つらさの
 原因をアセスメントする⑤

❶行動・心理症状(BPSD)




・BPSDは、認知症の人の心身の痛み・苦痛
 つらさなどが原因として起こります。

・「心理的な痛み・苦痛・つらさ」としては、
 不安、戸惑い、自分を責める、悲哀、絶望
 など、「身体的な痛み・苦痛・つらさ」では
 身体疾患による痛みや苦痛、便秘や尿路
 感染症などの排泄障害、点滴やカテーテル
 などの痛み・苦痛・つらさ、睡眠覚醒リズム
 障害などがあります。

・ご本人を取り巻く環境や人間関係、身体的な
 要因が大きく影響しており、これらは
 認知症の人が体験している痛みや苦痛、
 自分のことを周囲にわかってほしいという
 訴えであり、意味のある行動なのです。

・その人の満たされないニーズを満たすケア
❶BPSDを痛みや苦痛を感じているメッセージ
 と捉え、原因をアセスメントする。

❷ケアチームの視点と対応を統一する。

❸ケアがニーズにマッチしていたかどうかの
 予測と、効果があったかの検証を繰り返す。

・放置された痛み・苦痛・つらさは、
 BPSDとしての負担、過大な経済的な負担
 などを引き起こします。






❷ADL障害と生活障害







・ADLには、基本的ADLと手段的ADL

 あります。


基本的ADLは、移動・排泄・食事・更衣・

 洗面・入浴など、人として基本的な日常生活

 を送るために最低限必要な日常生活動作

 です。


手段的ADLは、基本的ADLよりも高次の

 日常生活動作です。具体的には家事・金銭

 管理・服薬管理・電話の使用・趣味(余暇

 活動)など、在宅で生活する人には必要な

 身体機能です。


ADL低下は、脳血管障害、膝関節炎、

 骨粗鬆症や加齢に伴う影響(体力・筋力などの

 身体機能の低下、立位・歩行の障害、バラン

 ス能力の低下など)により起こり、動作や

 歩行時のふらつき、身体的な動作がとり 

 にくくなります。


ADL障害は主に加齢や疾患による身体的機能

 の低下に伴う障害を指しますが、生活障害は

 認知症の実行機能障害に関連して生じるもの

 です。





・認知症の人は、BPSDだけでなく、

 今までできていたことができなくなる「生活

 障害」と呼ばれる状況も同時に引き起こし

 ます。


・生活障害は、認知機能障害の記憶障害、

 実行機能障害、理解・判断力の障害に関係

 して引き起こされます。


生活障害は、認知症の人の生活の質を著しく

 低下させるだけでなく、入院生活における

 負担も増大させます。





参考資料

 認知症plus緩和ケア
 症状緩和とスピリチュアルペインへの対応
          日本看護協会出版会
     

   
    次回は、
    認知症のステージごとの
        緩和ケアの特徴
    "アセスメントに基づいた
        ケアの優先順位を決める①"
   

                   について

          
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